国際医薬品開発展2022 (CPhI/ICSE Japan) 出展のご報告
ユーロフィン分析科学研究所は、国際医薬品開発展2022|CPhI/ICSE Japan(2022年4月20日~4月22日)に出展しました。
ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。
当日、ご参加できなかった皆様に向け、出展の様子をお伝えします。
国際医薬品開発展2022(CPhI/ICSE Japan)について
革新的な新薬の開発、ジェネリック医薬品、バイオ医薬品から遺伝子治療まで製薬業界の幅広いニーズを取り扱う展示会です。
原料、アウトソーシング、装置・機器、バイオテクノロジー、DDS・医薬品包装、最終製剤、生薬・漢方の7つのテーマの専門展が同時開催されました。
2022年は、134社が出展しました。
出展社ブースの様子
以下のサービスを中心に出展しました。
- 製剤中の異物分析
- 元素不純物試験(ICH-Q3D対応)
- 表面分析技術を用いた製剤開発支援
- E&L(抽出物・浸出物)試験
- マイコプラズマ否定試験
- ウイルスクリアランス試験
- ウイルスベクター関連試験
特に、皆様からの注目が集まっていたのが、共焦点ラマン顕微鏡を用いた異物分析でした。
異物分析が重要な製造現場のお客様から、「自社でFT-IR顕微鏡を用いた分析はできるが、ラマン顕微鏡を用いた分析は可能か」というご質問・ご相談が多かったです。
当社では、共焦点ラマン顕微鏡を用いた成分分析が可能です。
共焦点ラマン顕微鏡では、試料の分子構造や結晶構造の情報を取得できます。ラマンスペクトルによって未知物質の同定可能です。
詳しくは、異物分析サービスページをぜひご覧ください。
出展社セミナーの様子
出展社セミナーでは、以下の演題でお話ししました。
後日、当日のセミナーの動画を配信予定です。
- 異物分析、イメージング技術による製剤開発支援、デフォーミュレ―ションの事例を紹介
異物分析の事例では、「共焦点ラマン顕微鏡による注射剤に混入する異物の分析」を紹介しました。
異物の例としては、浮遊する微小な物質、不溶物・凝集物、細い繊維などがあります。
微小な物質の分析には、「採取後、固着し測定用試料台への移動が困難」や「乾燥により微小化・薄片化し分析が困難」という課題があります。
これらの課題は、共焦点ラマン顕微鏡を用いることで解決できます。
共焦点ラマン顕微鏡では、採取した微小異物を測定用試料台に移動することが不要で、もろい物質・薄膜の分析に適しています。また、溶液からの採取により形状が変化する物質は含水状態でも同定が可能です。
当社では、共焦点ラマン顕微鏡を含め、多種類の分析機器を用いた異物分析が可能です。
取り扱えるサンプルも、金属系異物、繊維系異物、液中微小異物から、ウイルスフリーのヒト細胞を用いた医薬品等、バイオセーフティレベル1(BSL-1)までの生物学的なサンプルと幅広く対応しています。
また、製剤開発支援とデフォーミュレーションの事例では、以下を紹介しました。
- 造粒物の分析
- 結晶多形分析
- 変色錠の分析
- コーティング粒子の分析
- 添加剤グレード分析
以上が、国際医薬品開発展2022の出展のご報告です。
出展内容等に関する、ご質問やご相談は、お問い合わせフォームより、お気軽にお問い合わせください。
次回は、東京ビッグサイトで開催される、「ファーマラボ EXPO 東京 2022」に、2022年7月13日~7月15日の期間で出展を予定しています。
ぜひ、ご参加をご検討ください。