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ユーロフィン分析科学研究所株式会社 >> 技術コラム >> 肝移植患者の免疫抑制治療の最適化をサポートする最初で唯一の遺伝子発現診断薬「TruGraf Liver」

肝移植患者の免疫抑制治療の最適化をサポートする最初で唯一の遺伝子発現診断薬「TruGraf Liver」

ユーロフィンバイオファーマサービスの「ニュースレター（2023年2月号）」が発行されました。

ユーロフィングループは、食品・製品・環境・アグロ・ジェノミクス・クリニカルダイアグノスティック・医薬品・材料等、幅広い分野に関わる分析及び検査サービスをグローバルに展開しています。

世界59カ国に940以上のグループラボがあり、グループ法人数は1,000社を超え、200,000通りに及ぶ分析項目・手法を採用、年間4億5,000万件を超える試験を実施しています（2023年1月現在）。

医薬品分析は、ユーロフィンバイオファーマサービスが担当しています。日本国内においては、当社「ユーロフィン分析科学研究所（E-ASL）」が受託を行っています。

バイオファーマサービスでは、お客様に最新情報をお届けするため、年3回ニュースレターを発行しています。

2023年2月号では、以下6つの技術情報を紹介しています。

一部のサービスは、当社ラボが海外ラボとの仲介となり受託しています。

本技術コラムでは、「1．肝移植患者の免疫抑制治療の最適化をサポートする最初で唯一の遺伝子発現診断薬「TruGraf Liver」」を紹介します。

TruGraf Liver

臓器移植を希望している患者さんは、新しい臓器を得るために必要な外科的処置を受けると、移植という治療の旅が始まります。

このような患者さんには、体の免疫系が新しい臓器を拒絶するのを防ぎ、その機能を保持するために、免疫抑制薬が投与されます。

しかし、免疫抑制薬は重篤な合併症を伴います。免疫抑制薬は免疫系が新しい臓器を攻撃するのを防ぎますが、一方で、免疫系がウイルス、細菌、真菌のような脅威と戦うことも妨げます。

医療従事者は、免疫抑制の利点とそれに伴う負の副作用との微妙なラインバランスを取りながら治療にあたっています。

これまで、肝移植レシピエントの免疫抑制療法の最適化は、主に「試行錯誤」によるプロセスでした。医療従事者は、臨床検査値や免疫活性化の影響から生じる拒絶反応や移植組織の障害の臨床指標に加え、主に自身の経験に頼っています。

Eurofins Transplant Genomics (米国マサチューセッツ州)が提供する製品TruGraf® Liverは、血液ベースのmRNA遺伝子発現検査であり、肝移植レシピエントにおける免疫抑制療法の最適化のためのガイダンスを提供します。

TruGraf Liverは、Eurofins Transplant Genomicsの独自技術と機械学習を結集させた遺伝子発現データを活用する初めての診断ツールであり、免疫が静止状態にあることを最も早期にかつ正確に把握することができます。

遺伝子発現は、既知の生命体が必要な高分子ツールを作り出すために利用する基本的な生物学的プロセスです。これは、生体内の遺伝情報のほんの一部です。遺伝子発現の過程で作られるmRNAを調べることで、患者さんの免疫系の状態について、洞察を得ることができます。

TruGraf Liverは、移植レシピエントの免疫抑制を最適化し、移植片に対する拒絶反応と有害事象の間で優れたバランスを保つために、医師に役立つバイオマーカーガイダンスを提供する最初で唯一の血液ベースの検査です。

TruGraf Liverは、移植片の機能が安定している患者さんの免疫抑制の最適化時に、免疫が静止状態にあることを医療従事者が確認するのに役立ち、拒絶による明らかな移植片の障害のリスクを最小限に抑えます。

さらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。

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