塩水噴霧複合サイクル試験
塩水噴霧複合サイクル試験(CCT)、塩水噴霧試験(SST)
塩水噴霧複合サイクル試験は、金属や表面処理の塩水に対する耐食性を評価します。 塩水噴霧/乾燥/湿潤のサイクルを実施する加速腐食試験で電子部品・機器がさらされる過酷な環境を再現します。
JASO M609(自動車用材料腐食試験方法)、M610(自動車部品外観腐食試験方法)、JIS XZ2371(日本産業規格 )、RTCA/DO-160G(航空無線技術委員会)に沿った塩水噴霧複合サイクル試験を受託します。
・メーカー: スガ試験機
・型格:CCT-1LM
電子部品・機器がさらされている外部環境。こんなお悩みありませんか?
- 台風上陸など海塩粒子による電子部材の腐食トラブル
- 融雪剤による計装部品や防水小型電子機器の腐食トラブル
- コロナ禍の消毒液による小型機器への触手腐食トラブル
- 塩水噴霧をベースとした要求の多い乾燥・湿潤のサイクル試験に準拠した試験所が少ない
- 小型電子部品の部品の塩水による故障メカニズムを含めたトータル解析ができない。
ユーロフィンFQLでは、JASO M609,M610に沿う塩水噴霧複合サイクル試験の実施はもちろん、電子部品などの腐食分析や故障原因調査を承ります。
装置概要 | 塩水噴霧・複合サイクル試験
※ご希望の条件で試験可能かどうか、試験条件をご連絡ください。
仕様 | ||
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槽内寸法 | 850(W) × 800(D) × 1030(H) | |
温湿度条件 | 塩水噴霧試験時 | 温度:35℃±1℃/50℃±1℃ |
乾燥試験 |
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湿潤試験 |
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低温試験 | 温度:-20℃~20℃±1℃ | |
湿潤高温試験 |
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試料枠耐荷重 | 10Kgf(床置き 100Kgf) |
対応規格 | 塩水噴霧・複合サイクル試験
自動車規格 (JASO)
条件 |
JASO M609:1991 自動車用材料腐食試験方法 |
JASO M610:1992 自動車部品外観腐食試験方法 |
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塩水濃度 |
5±0.5% ※1 |
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PH |
6.5~7.2 |
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噴霧量 |
1~2ml/80cm2/h |
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温湿度条件 |
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サイクル数 |
30(240H), 60(480H), 90(720H),180 (1440H) | 10(80H), 30(240H), 60(480H), 120(960H) |
※1 塩水 (NaCl) 以外は対応不可となります。
塩水噴霧試験 - 日本産業規格(JIS:Japanese Industrial Standards), 航空無線技術委員会 (RTCA:Radio Technical Commission for Aeronautics)
条件 |
JIS XZ2371:2015 塩水噴霧試験 |
RTCA/DO-160G |
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塩水濃度 |
5±0.5% ※1 |
5±1.0% ※1 |
PH |
6.5~7.2 |
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噴霧量 |
1~2ml/80cm2/h |
1~3ml/80cm2/h |
温湿度条件
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- |
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サイクル数 |
2H, 6H, 24H, 48H, 96H, 168H, 240H, 480H, 720H, 1000H | 2回 |
備考 | 試験照合片
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- |
※1 塩水 (NaCl) 以外は対応不可となります。
※2 冷間圧延鋼板SPCE(SPC:JIS記号におけるSteel(鋼)、Plate(板)、Cold(冷間)の略称)
塩水噴霧試験と複合サイクル試験の違い
塩水噴霧複合サイクル試験(CCT: Cyclic Corrosion Test)は、金属や表面処理の塩水に対する耐食性を評価します。塩水噴霧/乾燥/湿潤のサイクルを実施する加速腐食試験で電子部品・機器がさらされる過酷な環境を再現します。
塩水噴霧試験(SST: Salt Spray Test)は、試験槽内に塩水の霧を充満させることで、海塩粒子を模した環境を人工的に作り出し噴霧し続けることで、金属材料の耐腐食性を比較評価する方法です。