【優秀事例賞を受賞しました】第51回 信頼性・保全性・安全性シンポジウム
ユーロフィンFQL株式会社は、第51回 信頼性・保全性・安全性シンポジウム(RMSシンポジウム)にて優秀事例賞を受賞いたしました。
出展概要
主催 |
一般財団法人日本科学技術連盟 |
弊社講演日時 | 2022年7月15日(金) 15:50~16:20 |
会場 | A会場 Session7 7-3『信頼性設計のためのデータ取得』 |
テーマ | 【事例報告】ダンボールに含まれる硫黄のアウトガス放出特性の検証と対策 |
発表者 | ユーロフィンFQL株式会社 品質技術事業部 シニアマネージャー 吉田 賢介 |
著者 | 吉田 賢介、菅沼 諭史、大込 絢治、中村 雅俊 |
内容
電子機器・通信機器の長寿命化に伴い、保守部品の長期保管は重要課題です。
この長期保管時の腐食トラブル原因となる、ダンボールから発生する硫黄系アウトガスについて、環境診断技術である金属クーポン法と蛍光X線分析を利用して、放出特性の定量的な検証を行いました。
また、ガス吸着剤や部品の梱包形態の工夫など、アウトガス対策に関する定量的な効果について報告いたします。
受賞理由
電子機器の長寿命化に伴い、段ボール中に長期保管した保守部品の硫化腐食が問題となっています。本発表では、金属クーポンを用いた密閉過熱試験でダンボールからの硫黄アウトガス放出特性を定量的に調査するとともに、腐食対策の効果について検証したものであり、電子機器に限らず、多くの産業での保管等腐食対策に関心を持たせる内容でした。
また、長期的なアウトガスの放出特性を定量的に調査するとともに腐食対策についても吸着剤の使用する量や配置によって効果に差があることや袋で包むことの効果などが述べられ、長期保管でのダンボールからのアウトガスの発生の定量データを含め多いに参考になる報告でした。腐食に対し、そのメカニズムや多くのデータを取得し解析することで対策の効果等も確認し検証するなど、優秀事例賞に値するものと判断いたしました。
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