RoHS

RoHS分析/ELV分析

RoHS(ローズ)指令は、EU（欧州連合）で採択された指令2011/65/EUに基づく化学物質管理の指令です。RoHSは、「Restriction of Hazardous Substances」の頭文字をとったもので、日本語では「有害物質使用制限指令」と呼ばれています。

電子部品等を対象とした指令ではあるものの、ELV指令(使用済み自動車向け)やWEEE指令(廃電気・電子機器向け)とも共通している他、今日では各社グリーン調達ガイドラインの規制対象ともなっております。

2019年7月からはフタル酸エステル類4物質が規制対象となり、更なる対応が求められています。

また2021年3月2日、RoHS2に係るPack15最終レポートが公表され、RoHS指令の追加対象物質として検討されている項目は、下記の通り評価されております。
※これらは規制上で確定されたものでないため、引き続き動向の注視が必要です。

〈新規対象物質として収載が推奨されるもの〉

〈新規対象物質として収載が推奨されないもの〉

- ベリリウムとその化合物　※範囲を限定して追加推奨の余地あり
- 塩化コバルト、硫酸コバルト
- 三酸化二アンチモン
- リン化インジウム
- 硫酸ニッケル及びスルファミン酸ニッケル

ユーロフィンは上記内容における分析のご相談や、現在規制対象となっている10物質の分析を、お客様のご要望に応じた分析プランにて実施しております。

分析をご検討の際は、最下部の "お問い合わせ" フォームよりお気軽にお問い合わせください。

ユーロフィンでは、

- RoHS指令の10物質：カドミウム, 鉛, 水銀, 六価クロム, PBBs, PBDEs, フタル酸エステル類
- ELV指令の4物質：カドミウム, 鉛, 水銀, 六価クロム

について、ISO/IEC17025(試験所認定)の認定を受けております。

※下記より認定証のご確認が可能です。

ユーロフィンで実施している一般的なRoHS分析方法を掲載しております。

未掲載の方法でもご希望の分析方法に対応できる場合がありますのでご相談下さい。

区分	対象項目	規格	測定装置	定量下限値 [mg/kg]
精密分析	カドミウム（Cd）	IEC62321-4 IEC62321-5	マイクロウェーブ分解-ICP-OES/MS	1
	鉛（Pb）			10
	水銀（Hg）			1
	総クロム（Cr）			10
	六価クロム（Cr6+）	IEC62321-7-2（非金属試料）	アルカリ抽出-ジフェニルカルバジド吸光光度法	10
	六価クロム（Cr6+）	IEC62321-7-1（金属試料）	沸騰水抽出-ジフェニルカルバジド吸光光度法	0.02 [μg/cm²]
	ポリ臭化ビフェニル（PBBs）	IEC62321-6	溶媒抽出-GC/MS法	10
	ポリ臭化ジフェニルエーテル（PBDEs）	IEC62321-6	溶媒抽出-GC/MS法	10
	フタル酸ビス（2-エチルヘキシル）（DEHP）	IEC62321-8	溶媒抽出-GC/MS法	50
	フタル酸ブチルベンジル（BBP）
	フタル酸ジブチル（DBP）
	フタル酸ジイソブチル（DIBP）
簡易分析	Cd, Pb	IEC62321-3-1	蛍光X線分析によるスクリーニング法	10
	Hg, Cr, Br	IEC62321-3-1	蛍光X線分析によるスクリーニング法	50
	Br	IEC62321-3-2	燃焼イオンクロマトグラフ法	50
	DEHP, BBP, DBP, DIBP	IEC62321-8	熱分解-GC/MS法	100

1. 1. 下限値は試料の性状により変更する場合があります。試料は "5g" 程度送付下さい。（試料量が不足する場合はご相談下さい）
  2. 六価クロム分析にて沸騰水抽出法を依頼される場合は、表面積をご記入下さい。試料は50cm²分を2個以上ご送付下さい
  3. フローチャートの発行など各社メーカー仕様の分析にも対応致します
  4. フッ素系材料の分析や、めっき層中の分析などの不均一材料の場合は、別途前処理費用が必要となります

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