トロパンアルカロイド類分析
トロパンアルカロイド類について
欧州連合(EU)は2021年8月27日、特定の食品中のトロパンアルカロイド類(アトロピンとスコポラミン)の最大許容量に関して、規則(EC) No 1881/2006の改正案を公表しました。
トロパンアルカロイドはアブラナ科やナス科を代表とする一部の植物が自然に生成する物質です。中でもアトロピンとスコポラミンは一般に、副交感神経の抑制効果や中枢神経の興奮作用を引き起こすと考えられています。
2016年に、キビ、ソルガム、ソバを含む乳幼児用食品(穀類ベース)に対してアトロピンとスコポラミンそれぞれに「1.0 ㎍/kg」の最大基準値が設定されましたが、今回の改正案では他の食品についても、アトロピンとスコポラミンの和に対して最大許容量が定められました。
今回の改正で追加された食品とその基準値については、2022年9月1日以降に市場に出された食品に対して法的に適用されます。
欧州委員会施行規則(EU) 2021/1408(一部抜粋)
対象となる食品 | *最大許容量 [μg/kg] |
---|---|
加工されていないキビとソルガム | 5.0 |
加工されていないソバ | 10.0 |
ハーブ抽出物(乾燥品_下記以外のもの) | 25.0 |
アニスシードのハーブ抽出物(乾燥品) | 50.0 |
ハーブ抽出物(液体) | 0.2 |
*最大許容量[μg/kg]:アトロピンとスコポラミンの和として
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- 納期:ドイツラボ到着後8営業日
- 必要な検体量:500g程度
- 対象検体:穀類, 茶, ハーブ等
*上記以外の検体でも分析可能です。お問い合わせください。
ユーロフィンでは、ドイツのグループラボにて、穀類や茶/ハーブを中心とした食品を対象にトロパンアルカロイド類の分析を実施しております。
食品によっては、アトロピンとスコポラミン以外のトロパンアルカロイド類(アニソダミン, コンボルビン, ノルスコポラミン等)の測定も可能です。
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