蛍光多重免疫染色受託サービス
ユーロフィンジェネティックラボの蛍光多重免疫染色は、染色・撮影・解析までのトータルソリューションサービスです。
国内唯一の ” 完結型受託サービス ” を開始しました。
INDEX
- トピックス
- GlabがんセットA_ADCとGlabがんセットB_ADCは、第5期LC-SCRUM-Asiaから依頼を受け、条件を検討して研究に協力しています!
- GlabがんセットA_ADCとGlabがんセットB_ADCの項目などはこちら!
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LC-SCRUM-Asia(LC-SCRUM-Japan)とは1)
1)https://www.scrum-japan.ncc.go.jp/lc_scrum/- 肺がんの患者さんを対象に、希少な遺伝子変化を含む、複数の遺伝子変化を調べる産学連携プロジェクト
- 全国200件以上の病院が参加し、個々の患者さんに最適な治療法や参加可能な臨床試験をアドバイス
- アジアにおける個別化医療の確立を目指して、遺伝子スクリーニングの基盤をアジア各国へ拡大中
- LC-SCRUM-Asia プレスリリース_2024年9月24日配信
- 蛍光多重免疫染色に関連する研究領域
- 蛍光多重免疫染色でできること
- 当社サービスの3STEP
- 染色セット
- GlabがんセットA_ADC
- 非小細胞肺がんで研究実績があります
- 6項目:HER3、MET、CEACAM5、ITGB6、MTAP、TROP2
- GlabがんセットB_ADC
- 小細胞肺がんで研究実績があります
- 6項目:cKIT、B7-H3、DLL3、SEZ6、CD56、TROP2
- GlabがんセットA_ADC
- 蛍光多重免疫染色画像
- お問い合わせ
蛍光多重免疫染色に関連する研究領域
腫瘍微小環境(TME:Tumor Microenvironment)とは
がんは、がん細胞だけではなく、免疫細胞・線維芽細胞・血管内皮細胞・リンパ管等、様々細胞や基質で構成されており、これらは腫瘍微小環境(TME:Tumor Microenvironment)とよばれています。
近年の様々な研究において、がん細胞とその周囲組織から作られる微小環境が浸潤や転移に大きく影響していることがわかってきました。
また、腫瘍細胞を免疫細胞の攻撃から守ったり、増殖や転移をサポートする一方、腫瘍を正常化させようとする働きもあることが報告されています
このような背景から、がん免疫の研究では、腫瘍微小環境内の免疫細胞のサブセットやがん細胞を分類することが必要になるため、複数の標的を同時に可視化できるという実験の特性が非常に重要になります。
がん細胞を取り囲むがん微小環境の種類1)
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1)https://diagnostics.roche.com/jp/ja/article-listing/the-tumor-microenvironment.html
がん微小環境の形成機構を明らかにすることにより、新しいがん診断法や抗がん剤等の治療法の開発など、大きく期待できます。
抗体薬物複合体(Antibody-drug conjugate: ADC) とは
抗体薬物複合体(Antibody-drug conjugate: ADC)は、抗体に抗がん剤を結合させたものです。ADCは、抗体が標的蛋白に結合し、がん細胞で薬を放出するため、がん細胞への効果的な攻撃、かつ正常細胞への影響を避けることが期待され、免疫チェックポイント阻害剤に並ぶ次世代のがん治療薬として、がん薬物治療の主流になると期待されています。
蛍光多重免疫染色でできること
蛍光多重免疫染色:腫瘍微小環境(TME)を確認できる方法
免疫染色は酵素標識抗体を用いる方法 (例. ペルオキシダーゼ標識抗体とDAB)と蛍光標識抗体を用いる方法がありますが、酵素標識法は、蛍光標識法と比較して非特異反応も多く、多重染色に向かないといったデメリットがあります。
そのため、がんの微小環境を詳細に可視化する方法(イメージングする方法)として、蛍光多重免疫染色のニーズが高まっています。
蛍光多重免疫染色は、1枚のスライドで同時に多数のマーカーを視覚化でき、各々の発現量もわかるため大変便利です。
蛍光免疫を繰り返す手法(抗原賦活化・染色・ブロッキング)ですが、各抗体の濃度調整・時間など手間や時間がかかり、染色後は、撮影・解析などの工程も必要になります。弊社では、染色・撮影・解析までの全工程をご提供します。
組織の位置情報を保持しながら解析する方法として、空間トランスクリプトーム解析もあります。
空間オミクスでスクリーニング(RNA)し、絞り込んだターゲット(タンパク質)で蛍光多重免疫染色を行い、その後画像解析まで行うサービスもご提供しています。
ユーロフィンジェネティックラボでは、がん微小環境の形成構築の一助になるべく、
蛍光多重免疫染色・撮影・解析のサービスをご提供します
ADCの効果・副作用の確認
がん細胞及び腫瘍微小環境(TME)において、ADCの標的蛋白がどこにどの程度発現しているか、その効果や副作用はどうなっているか等、関連するバイオマーカーを同定することを目的に、蛍光多重免疫染色を活用することができます。
当社ではお客様ご指定の抗体でも解析は可能ですが、肺癌パネルとして2つのセットもご用意しています。
当社サービスの3ステップ
STEP 1 染色
組織切片の蛍光多重免疫染色(明視野事前条件検討含む):手間と時間のかかる新規抗体の条件検討を含めた染色サービスを提供します。
- Akoya Biosciences 社のOpal 多重免疫染色システムや、Cell Signaling Technology (CST) の試薬等を用いて、最大8 種類のターゲットの多重染色(今後他社システムでの染色も導入予定)
- 明視野単染色の条件検討から蛍光多重染色の最適プロトコルの構築が可能
STEP 2 撮影
PhenoImagerでの撮影:蛍光スペクトルを分離できるため、近い波長同士の染色でも識別が可能です。
- Whole slide image の撮影が可能
- 同一切片で最大8 種類のターゲットを蛍光検出可能なため、組織内での異なるターゲットの局在を確認できる
- 微視的な細胞間の相互作用から、巨視的な組織構造の解析までスケーラブルな研究デザインに柔軟に対応
STEP 3 解析
HALOを用いた画像解析:客観性と再現性に優れた画像解析データを提供します。
- 対象領域中の染色強度、面積、陽性細胞数などの算出が可能
- 学習機能により免疫染色の解析対象領域中の不要な領域(間質など)を除外
【本サービスの有用性】
- 炎症領域の面積算出
- 定量解析
- 癌組織における局在性の診断マーカー
- 毒性試験
- 陽性率のスコアリング
- 免疫活性と抑制に関するリガンドと関連レセプターの確認
- 腫瘍・間質・湿潤の細胞型の確認
- 各細胞のカウントおよび空間解析
染色セット【随時更新】
GlabがんセットA_ADCとGlabがんセットB_ADCは、第5期LC-SCRUM-Asiaで導入されています。
GlabがんセットA_ADC
セット抗体と色素
染色画像_非小細胞肺がん
■全体像
■弱拡(20倍)
■全体像
■弱拡(20倍)
GlabがんセットB_ADC
パネル抗体と色素
パネル染色画像_小細胞肺がん
■全体像
■弱拡(20倍)
■全体像
■弱拡(20倍)
蛍光多重免疫染色画像
※クリックすると拡大画像を確認いただけます。
申込書/注意事項のダウンロード
申込書等ダウンロードサービスページをご利用ください。
ご注文について
ご注文方法は、事前に試験仕様等のお打ち合せをさせていただいたうえで、ご案内させていただきます。
まずはお気軽にお問い合わせください。
以下の情報をご提供いただけると、お見積のご案内がスムーズです。
(未定の項目があっても構いません)
<ご提供いただきたい情報>
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- 生物種
- サンプル性状
(ホルマリン固定組織、FFPEブロック、OCT包埋凍結組織、未染標本など) - サンプル数
- ターゲット抗体名
- 一次抗体のご提供有無
- 一次抗体のご指定有無
- バーチャル顕微鏡撮影または蛍光顕微鏡撮影の要否
- 病理評価、画像解析をご希望の場合:参考文献や条件詳細をご教示ください
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ユーロフィンジェネティックラボ株式会社
電話番号 011-644-7342
営業時間 9時~17時(土日祝日除く)