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HPVってなあに?

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HPVと子宮頸がん

HPVとは?

HPVとはヒトパピローマウイルス(HumanPapillomaVirus)の略で、「子宮頸がん」の原因とされるウイルスのことです。HPVは、主に性交渉によって感染し、性交渉経験がある約80%の女性が50歳までに一度は感染するといわれている、ごくありふれたウイルスです。

図_性交経験がある女性のHPV感染率

 

 

 

子宮頸がんとは?

子宮頸がんとは、子宮入り口の「子宮頸(けい)部」と呼ばれる部分に発生するがんの事です。

子宮頸がんは他のがんと違い、「HPV」というウイルス感染によって引き起こされることがわかっています。すなわち、HPVに感染していなければ子宮頸がんにはなる可能性は極めて低いと考えられています。その為には、定期的な検診で早期に異常を発見することが重要です。

子宮頸がん検査の重要性について(詳細はこちら)

 

図_HPVイメージ

 

 

HPVの初期感染から、子宮頸がんになるまで

子宮頸がんは、HPVに感染してから、数年かけて、ゆっくりと子宮頸がんへと進んでいきますが、必ずしも子宮頸がんに進展するわけではありません。HPVに感染してもほとんどの場合が、自己免疫力によって消失されます。しかし、消失されず感染が持続してしまえば、本当のがんに進行してしまいます。

 

HPVの初期感染から子宮頸がんになるまで

 

①HPVの持続感染から前がん病変まで
子宮頸がんの場合、がん化する一歩手前の「前がん病変」という状態で発見すれば、治療が可能です。前がん病変にはレベルに応じて、「軽度~高度」に分けられます。軽度~中程度であれば、そのまま正常な細胞に戻る可能性もあります。しかし、高度まで進んだ場合は、子宮頸がんに進展する確率が高くなります。

 

②高度~浸潤がんまで
高度になっても、必ずしも子宮頸がんに進展するわけではありませんが、これ以上の進行を防ぐため、高度の段階で治療することがあります。治療法としては、病変のみを切除する手術(子宮頸部円錐切除術)を行なうことが一般的で妊娠出産も可能になります。ですが、流産や早産などの後遺症が残る場合があります。

子宮頸部円錐切除術

 

③上皮内がん
もし、前がん病変で異常を発見できなかった場合、「上皮内がん」という段階へと進みます。上皮内がんとは、がん細胞が「上皮」という粘膜の表面にとどまっている状態で、がんの中でもっとも早期のステージ(0期)です。しかし、上皮内がんでも見つけられなかった場合、がん細胞は粘膜の奥深くに入り込んでいき、「浸潤がん」となります。最初に細胞が変化してから、ここまで至るまでには10数年かかることが一般的です。浸潤がんが、さらに進行してしますと、周りの組織に広がり、最終的には膀胱、直腸などに浸潤していきます。

 

上皮内がん・湿潤がん

 

④発見しにくい、転移しやすい「腺がん」
子宮頸がんの中でも、がんが進行しないと発見されにくいタイプが「腺がん」です。子宮頸がんの7~8割は「扁平上皮がん」といって、子宮頸部の中でも膣に近い方に、できるのですが、残り2~3割は子宮に近いほうにできる「腺がん」になります。やや奥まったところにできるため、検診でも、見逃されてしまう場合があります。こうして発見が遅れるせいで、腺がんのほとんどは、浸潤がんになってから見つかるといわれています。
さらに、腺がんの場合は円錐切除術をおこなったとしても、がんを取り残して転移する可能性が高いため、早期であっても安全のために子宮を全て摘出を勧められる場合があります。そめためにも、子宮頸がんの原因であるHPV検査を行っておけば見落としはほとんどなくなります。

 

腺がん

 

子宮頸がん検査について(詳しくはこちら)

 

 

関連情報

HPVタイピング解析子宮頸がんの検査子宮頸がんの症状とリスク

 

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