FIB-SEM|集束イオンビーム分析
分析概略
FIBは微細に集束されたイオンビームを使用して試料の加工・イオン像の観察が行なえます。FIB-SEMは高解像度のFE-SEM(電界放出電子顕微鏡)を搭載しており、高分解能での観察と加工が同時に行えるのが特徴です。主な使用目的は”試料の断面加工(断面SEM)”・”TEM/STEM分析用薄片試料作成”・”断面加工と撮影を繰り返し行い、試料構造を三次元化での解析(三次元再構築)”・”半導体の回路修正”などです。さらにEAG Laboratoriesでは最新のクライオ(冷却)機能を搭載したFIB-SEMも所有し、樹脂試料や金属試料を冷却し、FIBによる熱ダメージを軽減した試料加工にも対応しています。
*FIB(Focused Ion Beam:集束イオンビーム)
*各分析手法の分析深さはSMART Chartからご覧いただけます。
対象分野
半導体・エレクトロニクス・自動車・航空宇宙・鉄鋼・先端材料・エネルギー・メディカルデバイス
用途事例
加工 | 三次元再構築 |
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原理/特徴
高分解能FE-SEM(電界放出走査顕微鏡)にFIB(集束イオンビーム加工装置)が搭載された装置になります。別名でデュアルビームとも呼ばれており、SEM観察を行いながらイオンビームで試料の加工が行なえます。
- SEMを搭載しているためSEM領域では高分解能観察が可能
- SIM像(二次イオン像)とSEM像(SE像・反射電子像:Zコントラスト)の両方が取得可能
- 微小領域の加工が可能
- 三次元再構築ではSEM像だけではなくEDSでも対応可能
- クライオFIB-SEMでは樹脂試料や金属試料を最大-135℃で冷却しFIBによる熱ダメージを低減した試料加工が可能
三次元再構築:画像取得から解析まで
FIB(イオンビーム)で試料の断面加工とSEM像の撮影を繰り返し行い、三次元像を再構築します。 |
TEM観察用薄片試料:加工からピックアップまで
FIB(イオンビーム)で試料の薄片化を行い、専用のプローブでTEMのグリッドに貼り付けます。 |
分析事例