ETV-ICP-OES|電気加熱気化法型高周波誘導結合プラズマ発光分析
分析概略
ETV-ICP-MS(Electrothermal Vaporization ICP Optical Emission Spectroscopy:電気加熱気化法型高周波誘導結合プラズマ発光分析)はETV(電気加熱気化法)とICP-OESまたはICP-MSを組み合わせることにより、広範囲の微量・超微量レベルの試料を高感度で分析をすることができます。バルク試料に対応し分析に必要量は極微量です(mg程度)。また、微量試料は前処理を必要としません。
対象分野
半導体・自動車・航空宇宙・鉄鋼・エネルギー・医療
対象試料の事例
- グラファイト・炭素材料の純度分析
- セラミックス・SiC・Siの微量成分
- 固体試料の微量/超微量コンタミ
原理/特徴
- 試料は極微量(mg程度)
- 前処理不要
- 高感度分析
- フッ酸では溶けにくい試料を電気加熱気化法により分析可能(セラミック、グラファイトなど)
装置構成
分析事例
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ETV-ICP-MS:標準試料であるグラファイト(BAM-S009)、炭化ケイ素(BAM-S003)の微量成分分析 各元素の検出時間を可視化(検出元素:Al、B、Ca、Cr、Cu、Fe、K、Mg、Mn、Ni、Ti、V、Zr) |
ETV-ICP-OES:グラファイト(BAM-S009)、炭化ケイ素(BAM-S003)試料量(10/20/30mg)ごとの検出感度の比較 検体n=5で比較、相対標準偏差(RSD)は2.6~35.3%範囲内 |
ETV-ICP-OES:原子炉用グラファイト(NBG-18)・原子力グレードSiC内の揮発性の微量元素をGDMSと比較分析 ETV-ICP-OES・GDMSともに類似した結果が得られていることが分かる |
分析に適した試料量/形状
- 推奨量:極微量(mg程度)
- 形状:バルク/粉末/不定形