引張圧縮試験機
引張試験、圧縮試験、曲げ試験、せん断試験、剥離試験などを基本にした各種試験にて、破断発生時の力を高精度で検出する試験機です。金属、プラスチック等の材料の弾性率、耐力、強度の測定に使用されます。また、製品の破壊試験や工程上の組立の良否を評価するためにも使用します。
- コネクタ端子の挿入力や抜去力
- コネクタ内端子のバネ性
- ケーブル端子圧着強度
- LCD、タッチパネルの破断強度
設備
装置概要 | 引張圧縮試験
サンプルに対し、押す/引くの外圧をかけます。
項目 |
仕様 |
---|---|
最大試験力 |
1000N |
ロードセル容量 |
1000N、500N(固有)、10N、2N |
試験可能範囲(試料サイズ) |
400㎜(W)×400㎜(D)×700㎜(H) |
試験スピード |
0.1 mm/min、0.5 mm/min、1 mm/min ~ 500 mm/min(※) リターン速度のみ 0.1 mm/min、0.5 mm/min、1 mm/min ※1㎜/minピッチで設定可能 |
引張りや圧縮、せん断などの外力をかけるための各種治具(弊社オリジナル作成もあります)
事例)引張試験
線材と圧着端子の引張強度を測定し、圧着緩みによる接触不良リスクを評価します。
事例)外圧試験
スマートフォンの画面であるLCDユニットは、単なるガラス強度の問題だけでなく、製造工程・組み立て工程で発生した微細な傷があることにより、出荷後の外圧、落下等の衝撃によって割れやすくなることがあります。
評価段階で外圧試験を実施することで、スマートフォン画面の表示不具合や、製造起因によるガラス割れ不具合の未然防止につながります。
実装前のLCDパネルに対し外圧試験を実施したところ通常のサンプルよりも弱い外圧でガラス割れを検知。
割れの発生したガラス裏面に割れの起点となる細かい傷がありました。工程上の組立ライン見直し、LCDガラスへの緩衝材追加などの改善策に繋がります。