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腐食環境調査 - 原因~再発防止

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 原因調査  | 電子部品・機器・設備の腐食トラブル

腐食すると、なぜトラブルとなるの?|
腐食材料・部品を分析致します。

腐食性ガスが及ぼす電子部品・機器・設備のトラブル

温泉、火山、ごみ、ヘドロから発生した硫化水素ガスが侵入すると、プリント基板の配線やコネクタの接点を腐食させ、電子部品・機器・設備の動作不具合や故障に繋がります。このような腐食トラブルに至るメカニズムは様々(導通不良・短絡、不明なものも・・・)で、調査をしても往々にして不良が再現しない、あるいはトラブルにさえ気づかないなどの特徴があり、故障原因の特定は困難です。

故障の症状から故障部位である材料や部品を推定し、対象を分析することによってトラブルの原因を突き止めることが重要です。

 

プリント基板の配線の腐食

 

金属の腐食でお困りではありませんか?

当社では、富士通株式会社での長年の腐食環境診断と故障解析の経験によって培われた分析技術・ノウハウを元に、故障と腐食の因果関係を調査致します。

腐食トラブル解析事例

  1. 銀配線の腐食
  2. 配線表面の腐食剥離

 

例1:銀配線の腐食

トラブルの生じた電子機器の基板配線表面を電子顕微鏡で観察したところ、銀配線部分に花のような結晶が成長している様子が確認されました。(写真左)

この結晶部分の断面を元素分析したところ、結晶が腐食生成物の硫化銀であること、結晶の真下で銀配線が細くなっていることがわかりました。(写真右)
分析の結果、このトラブルは腐食による配線の導通不良が原因と推定できました。

銀配線の腐食

例2:配線表面の腐食剥離

配線表面の腐食剥離

トラブルの生じた電子機器の導線表面を電子顕微鏡で観察したところ、導線表面が一部剥離している様子が確認されました。(写真左)

この剥離部分の断面をTEMを用いて分析したところ、銀で被覆されているはずの銅が腐食し、硫化銅として銀表面に析出していました(クリープ腐食)。(写真右)
分析の結果、このトラブルは腐食生成物が剥離して短絡の原因になったと推定できました。

 

 腐食環境対策・腐食によるトラブル再発防止

エコチェッカ II, QCM腐食センサーなどによって腐食性物質の発生源や分布を推定した結果。これらをもとに、設備運用の改善から腐食性物質の浄化・継続監視まで、様々な環境対策をご提案します

 

設備運用の改善による腐食環境対策


腐食性物質の発生源が明確になれば、設備の運用方法を改善することでトラブルを大幅に低減できることがあります。当社の豊富な経験を基に、設備の運用による対策をご提案します。

事例1:交換機のプリント板腐食

交換機設置後1年でトラブルに見舞われた事例です。設置前のガス捕集調査では腐食性物質が検出されませんでした。
トラブル後の環境をエコチェッカで調査したところ、同室に設置された地下浄化槽から硫化水素が漏えいしていることが判りました。
対策として、浄化槽や交換機設置部を密閉することで、硫化水素による腐食を抑制することができました。

浄化槽や交換機設置部を密閉することで、硫化水素による腐食を抑制浄化槽や交換機設置部を密閉することで、硫化水素による腐食を抑制

 

事例2:コンピュータのプリント板腐食

工業地帯に立地する金融機関でコンピュータがトラブルに見舞われた事例です。
エコチェッカで環境調査した結果、室外から流入した硫化水素の他、加湿器から塩素が発生していることが確認されました。
対策として、電算機室への外気取り入れの抑制の他、加湿器用の水を変更することで、トラブルを防止することができました。

 

ケミカルフィルターを用いた空気浄化


ケミカルフィルター及び小型の空気浄化装置

設備運用の改善だけではトラブルを防止できない場合、より積極的に腐食性物質を回収して空気を浄化する必要があります。当社では、ケミカルフィルター及び小型の空気浄化装置を取り扱っています。

※空気浄化の効果は、温湿度や部屋の密閉度など現場の環境条件で大きく変わります。環境条件の改善はお客様にて実施をお願いします。詳しくはご相談下さい。

 

対策の効果確認と継続監視


設備運用の改善や空気浄化など、様々な腐食環境対策を計画・実行しても、効果確認や監視を素早く適切に行わなければ、確実かつ充分な対策効果を得ることができません。
当社では、エコチェッカ IIやQCM腐食センサーを用いた迅速な効果確認と継続的な監視をご提案致します。

  • 対策前後の効果確認 : QCM腐食センサーを用いた短期評価(前後各3日程度)
  • 継続監視 : QCM腐食センサー (1ヶ月の変動調査/監視) → エコチェッカ II (定期調査)

※腐食環境対策(腐食環境診断)に関するお問い合わせ、お見積りは無料です。

 

 環境試験 | ガス腐食試験・塩水噴霧複合サイクル試験

JIS C 60068-2-60対応ガス腐食試験、JASO M609(自動車用材料腐食試験方法)、M610(自動車部品外観腐食試験方法)などに沿った塩水噴霧複合サイクル試験を受託致します。

 

温泉水の蒸気や火山性のガスは、硫黄など機器を腐食させる成分が含まれている場合があります。
当社所有の設備では、H2S、SO2、NO2、Cl2の4種類の腐食性ガスの単独または混合雰囲気での試験が行えます。大気中の腐食性ガスによる電子部品の耐腐食性試験が実施可能です。

 

要求の多い、塩水噴霧をベースとした乾燥・湿潤のサイクル試験に準拠した試験場は少ないのが現状です。当社ではJASO M609,M610に沿う複合サイクル試験を受託致します。