E&L試験お役立ち情報
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E&L試験を実施すべきか否か迷われている方は、まず以下の必要性判断フローをご利用ください。
ユーロフィン分析科学研究所(国内ラボ)では、GMP省令準拠で管理された分析機器を使って、各種ガイドラインに準拠したE&L試験が実施可能です。また、当社の海外ラボでは、ISO10993に準拠した医療機器の生物学的安全性評価も可能です。
不明点やご相談がございましたら、ユーロフィン分析科学研究所「お問い合わせページ」より、お気軽にお問い合わせください。
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ダウンロードしていただいた方に、E&L試験が必要になった際にスムーズに対応できるように、当社よりE&L試験に関する最新の規制動向、セミナー情報、サービス情報などを提供させていただきます。
なお、競合企業の方は、ご遠慮くださいますようお願いします。
E&L試験をご存じない方はこちらも一読ください!
E&L試験とは?
医薬品は製造・包装・保管・流通・投与の一連の過程で、製造・包装設備の構成部品や最終包装などありとあらゆる部材と接触しています。その過程で予期せぬ相互作用が起こり、その結果、有機・無機化合物が医薬品へ浸出し、医薬品の有効性・安全性に多大な影響を与える可能性があります。Extractables & Leachables試験(E&L試験)は、これらの影響を評価・管理するために実施される試験です。
Extractablesは抽出物のことを指し、苛酷条件下で容器包装/製造設備などから溶媒中に抽出される化学種です。Extractables試験の分析対象は一次包装など医薬品接触部材であり、ワーストケースにおいて製剤中に移行し得る、医薬品への影響が潜在的な化学種の検出を目的としています。
一方、Leachablesとは浸出物のことを指し、通常の貯蔵・使用条件(長期安定性条件)または加速安定性条件において、容器包装/製造設備などから製剤中に移行する化学種のことです。Leachables試験の分析対象は製剤であり、医薬品への影響が顕在的な化学種の検出を目的としています。
E&L試験のガイドラインについて
容器施栓系に使用される部材の安全性は、各規制当局からのガイドライン1)、2)、3)で保証が義務付けらましたが、詳細な試験デザインや実際の試験実施方法に関して記載はなく、現場では対応に悩むという状況が続きました。
その後、2001年 米国のProduct Quality Research Institute (PQRI)にてワーキンググループが発足し、2006年にOrally Inhaled and Nasal Drug Products (OINDP)に関するガイドライン4)が発表されました。この文書ではE&Lの試験方法や評価基準が示されています。また、米国食品医薬品局(FDA)が作成に関与しているということもあり、試験を行う際に参考とすべき文書のひとつです。
その後、米国薬局方(USP)からExtractables試験5)、Leachables試験6)、7)、製造で使用するプラスチック部材の抽出試験8)、9)など複数のE&L試験に関するガイドラインが発行されました。これらはE&L試験を実施するにあたり参考とすべきガイドラインとなっています。
その他BioPhorum10) (当時BPOG:BioPhorum Operations Group)やBPSA11)(Bio-Process Systems Alliance)といった業界団体からもガイドラインが発行されており、評価対象別にガイドラインが多数発行されています。
また、医療機器の生物学的安全性評価の規格である ISO 10993-18、眼内レンズ用の規格である ISO 11979-5、ISO 11979-6においても、E&L試験に関連する記載があります。
E&L試験の国際的な動きとして、ICHにおいてガイドラインの統一に向けた活動が始まっています。2019年6月にICH-Q3EとしてE&L試験が新トピックに採択され、今後ガイドラインの統一が図られることが予定されており、現在のスケジュールとしては2024年3月に品質セクションの最終化、2025年6月にStep 1サインオフStep 2a/b承認、2026年にはStep 4となる見込みです。Step 4後には、 日本でもE&L試験が医薬品承認申請に必須となることが考えられるため、今からE&L試験の準備を始めることが推奨されます。
参考文献
- CFR Title 21 FOOD AND DRUGS、 chapter I FOOD AND DRUG ADMINISTRATION、 211.94 Drug product containers and closures. And Sec. 211.65 Equipment construction.
- FDA CDER/CBER Guidance for Industry: Container Closure Systems for Packaging Human Drugs and Biologics 1999
- EMEA/205/04: Guideline on Plastic Immediate Packaging Materials 2005
- Norwood、 et al.、 PQRI Safety Thresholds and Best Practices for Extractables and Leachables in OINDP’s 2006
- USP<1663> Assessment of Extractables Associated with Pharmaceutical Packaging/Delivery Systems 2020
- USP <1664> Assessment of Drug Product Leachables Associated with Pharmaceutical Packaging /Delivery Systems 2020
- USP <1664.1> Orally Inhaled and Nasal Drug Products 2015
- Draft USP <665> Plastic Components and Systems Used to Manufacture Pharmaceutical Drug Products and Biopharmaceutical Drug Substances and Products 2026
- USP <1665> Characterization of Plastic Components and Systems Used to Manufacture Pharmaceutical Drug Products and Biopharmaceutical Drug Substances and Products 2022
- BioPhorum Biophorum Best Practices Guide for Extractables Testing of Polymeric Single-Use Components Used in Biopharmaceutical Manufacturing 2020
- BPSA Recommendations for Testing and Evaluation of Extractables from Single-Use Process Equipment 2010
- USP <88> Biological Reactivity Tests、 In vivo 2013