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サービス >> 製剤開発支援 >> デフォーミュレーション

デフォーミュレーション技術を活用した製剤開発の受託試験

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デフォーミュレーションとは?

デフォーミュレーション(Deformulation)とは、配合された成分を分離・同定・定量するための一連の分析手順です。

一般に、デフォーミュレーションは、競合他社の製品解析を含む製品開発や、禁止又は廃止された成分の代替品の検討、既存特許との製品の同一性及び製造技術の確認などに利用されています。

医薬品では、崩壊特性や溶出挙動を制御するための粒子設計・製剤開発において、コーティング粒子の層状態(膜厚、均一性)分析や錠剤中の成分分布確認などが実施されています。

また、薬物吸収や有効性、安定性への影響を確認するため、主薬の結晶多形や添加剤として用いられるポリマーのグレード分析が実施されます。

その他、錠剤のひび割れ等の製造トラブルの原因追及にも利用されています。

 

 

デフォーミュレーションに用いる分析技術

デフォーミュレーションでは、次のような分析技術を活用しています。

クロマトグラフ

スペクトロメーター

マイクロスコープ

HPLC

LC/MS

GC/MS

FT-IR顕微鏡

・共焦点ラマン顕微鏡

ICP-MS

NMR

・飛行時間型二次イオン質量分析装置(TOF-SIMS)

・粉末X線回折装置

・デジタルマイクロスコープ

・エネルギー分散型微小部蛍光X線分析装置(Micro-XRF

・走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分光装置(SEM-EDX

X線光電子分光分析装置(XPS

・コンフォーカル顕微鏡

・三次元計測XCT装置

 

非破壊分析とイメージング解析に用いる、主要な分析機器の特徴と適用例を紹介します。

 

三次元計測X線CT装置

切削不要で、物質の密度差により非破壊分析が可能です。解像度は0.3 μmです。

製剤内部のヒビやカプセルの充填度など内部構造観察、製剤や粒子の膜厚計測が可能です。

適用例

・カプセルの充填度

カプセルの充填度

・粒子の膜厚計測

粒子の膜厚計測

コンフォーカル顕微鏡

三次元の情報を持った画像を構成できます。前処理なしに大気圧下で測定でき、表面形態をカラーでイメージできます。表面形状の高度差、表面粗さ、表面積、体積を計測できます。

適用例

・表面形状の計測

表面形状の計測

SEM-EDX

高倍率で元素分析が可能です。測定は、低真空による蒸着なしの分析、高真空による高解像度分析と、低真空/高真空の選択が可能です。測定深度は~1 μmです。

処方成分に特有な元素をターゲットとした製剤中の成分分散状態の確認(元素マッピング)が可能です。

適用例

・元素分布

SEM-EDX,画像

[元素マッピング(右図)]赤:主薬、黄:賦形剤、青:タルク、緑:酸化チタン

共焦点ラマン顕微鏡

試料の分子構造や結晶構造の情報を取得できます。ラマンスペクトルによって未知物質の同定可能です。

水やガラスの影響が少なく、凹凸のある試料も自動高さ調整機能により、マッピングが可能です。測定深度は~0.8 μmです。

処方成分に特異的なスペクトルパターンを使用して、錠剤、造粒物、コーティング粒子の分散状態の確認(成分分布マッピング)が可能です。また、結晶多形成分の確認も可能です。

適用例

・成分分布

成分分布

赤:主薬、紫:乳糖、青:トウモロコシデンプン、緑:タルク

TOF-SIMS

有機物、無機物、金属の質量分析が可能です。高感度で最表面分析(数nm)や質量ごとのマッピングも可能です。

各成分に特有のm/zをターゲットとしたマッピングにより、製剤中の成分分散状態の確認が可能です。

適用例

・質量分布

TOF-SIMS,画像

[コーティング膜(左図)]緑:Mg、赤:69 m/z、青:45 m/z

[内核錠(右図)]緑:主薬、赤・青:添加剤

 

デフォーミュレーションの分析事例は、下記をご覧ください。

 

 

デフォーミュレーションをE-ASLに依頼するメリット

  1. 長年に渡る実績に基づいた、最適な試験デザインの提案
  2. 成分同定のための独自のライブラリ(FT-IR、ラマン)を保有
  3. Web Labシステムを用いて、お客様のPCからリアルタイムで分析状況の確認、分析に関する指示も可能

 

ユーロフィン分析科学研究所(E-ASL)は、13年間アステラス製薬株式会社のグループ会社として、多くの医薬品の製剤開発を支援してきました。

求める結果が明確でない場合でも、当社ではお客様からのヒアリングを重視し、最適な分析手法を提案します。

求める結果が明確であっても、用いられる分析手法や解析が最適とは限りません。当社では、お客様のご要望に沿う形での分析手法の提案も可能です。

 

医薬品の成分同定には、市販のFT-IRライブラリが使用されています。場合によって、候補物質が数種類挙がってきて、どれが目的とした物質なのか迷います。

そのため、当社では長年の実績から構築した2000種を超える物質を掲載したライブラリの使用、その他機器での分析と組み合わせ、医薬品の成分同定を実施しています。

 

CT-X線分析等、デフォーミュレーションで取得する画像データは、場合によっては数千枚以上に及びます。通常、その中から当社で最適と判断した数枚を選別し提供しています。

しかしながら、お客様によっては、この位置の成分分布や表面粗さといった詳しい情報を分析したいという場合があります。

そのニーズに対応するため、当社では「Web Labシステム」を導入しました。

Web Labでは、お客様と当社をインターネット上で画面共有し、リアルタイムでの分析指示、結果共有、解析説明を実施できます。

これにより的確でスピーディーなやりとりが可能となり、お客様の製剤開発のスピードアップに貢献できます。

 

ユーロフィン分析科学研究所では、豊富なノウハウを基に最適な手法で製剤開発を受託します。

デフォーミュレーションを活用した製剤開発支援をお考えであれば、ぜひ当社をご活用ください。ご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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