吸⼊製品試験の最前線に立つユーロフィンBPT Les Ulis
ユーロフィンバイオファーマサービスの「ニュースレター(2023年10月号)」が発行されました。
ユーロフィングループは、食品・製品・環境・アグロ・ジェノミクス・クリニカルダイアグノスティック・医薬品・材料等、幅広い分野に関わる分析及び検査サービスをグローバルに展開しています。
世界61カ国に900以上のグループラボがあり、グループ法人数は1,000社を超え、200,000通りに及ぶ分析項目・手法を採用、年間4億5,000万件を超える試験を実施しています(2023年3月現在)。
医薬品分析は、ユーロフィンバイオファーマサービスが担当しています。日本国内においては、当社「ユーロフィン分析科学研究所(E-ASL)」が受託を行っています。一部のサービスは、当社ラボが海外ラボとの仲介となり受託しています。
バイオファーマサービスでは、お客様に最新情報をお届けするため、定期的にニュースレターを発行しています。
2023年10月号のうち、以下3つの技術情報を紹介しています。
- 細胞培養における酸化ストレス:成⻑因子を最⼤限に活⽤する
- マイコプラズマ同等性検証のための包括的な試験によるソリューション
- 吸⼊製品試験の最前線に立つユーロフィンBPT Les Ulis
本技術コラムでは、「吸⼊製品試験の最前線に立つユーロフィンBPT Les Ulis」を紹介します。
著者:Marine Archambault, Group Leader and Mathieu Van Schel, Business Unit Manager, Eurofins BioPharma Product Testing, Les Ulis (France)
吸⼊器は、局所的又は全⾝的な効果を持つ有効物質を送達するために、蒸気又はエアロゾルとして投与するために使⽤されます。
それらは、1つ以上の有効物質と、通常は保存剤及び賦形剤も含む、液体、半固形、又は固形製剤です。
吸⼊器の開発及び製造プロセスでは、同じ吸⼊器 (吸⼊器内) と異なる吸⼊器(吸⼊器間) によって送達される⽤量の両⽅について、保存剤の有効性と送達⽤量の均⼀性を実証する必要があります。
現在、以下のUSP <601>、<905>、<1601> 及びPh.Eur <0671>、<0523>に準拠して、Copley 社の次世代インパクターとMalvern 社のSpraytec を使⽤して、患者への投与送達に関連する吸⼊及び経鼻⽤エアロゾル、スプレー、粉末の主要な性能領域 (DDU や粒子サイズなど) を特徴付けることができます。
- 空気力学的粒子/液滴サイズ分布(APSD)
- 送達量均⼀性(DDU)、吸⼊器内テスト
- 噴霧エアロゾルの空気力学的評価
USP <601>、<1601>及びPh.Eur<2.9.18>、<2.9.44>に準拠して、デバイス⾃体(MDI:Metered-Dose Inhaler、PDI:Dry-Powder Inhaler、ネブライザー) のその他の特性の試験(微粒子投与、吸入器ごとの送達回数、リーク率)もLes Ulisラボで対応できます。
また、有効成分や賦形剤 (噴射剤、溶媒、希釈剤、抗菌保存剤、可溶化剤など)など、吸⼊器内で使⽤される様々な成分もすべて分析します。
そのために、EBPTは、様々な機器(GC‑MS、ICP‑MS など) を使⽤して以下の試験を実施します。
- 投与単位、含有量、質量の均⼀性
- 残留溶媒
- 元素不純物
- 浸透圧、pH、粘度
- 復元時間(粉末)
- ⽔分量
- 透過性、⾊
原文は、Eurofins BPT Les Ulis at the forefront of inhalation products testingをご確認ください。
関連コラム
・マイコプラズマ同等性検証のための包括的な試験によるソリューション