第十八改正日本薬局方(JP18)の一般試験法の新設・改正のポイント
2021年6月以降に、第十八改正日本薬局方(JP18)の告示が予定されています。
製薬メーカーで、JPに従った試験に従事する方は、本改正が気になっているのではないでしょうか。
そのような方のため、JP18(原案)の一般試験法において、新設・改正が予定されている項目についてポイントをまとめています。
JP18では、以下の新規収載2項目、既収載改正11項目が予定されています。
以下、項目名をクリックすると、詳細内容の説明に移動します。
新規収載2項目
項目名 | 改訂箇所 |
サイズ排除クロマトグラフィー<2.05> | ー(新設) |
動的光散乱法による液体中の粒子径測定法<3.07> | ー(新設) |
既収載改正11項目
項目名 | 改正箇所 |
残留溶媒<2.46> | 「表2.46-2 クラス2の溶媒(医薬品中の残留量を規制すべき溶媒)」のエチレングリコールにおいて、PDE及び濃度限度値の改正 |
水分測定法(カールフィッシャー法)<2.48> | 全般改正 |
導電率測定法<2.51> | 「5.温度補償」、及び「6.溶液の測定」において、記載整備 |
熱分析法<2.52> | 「前文」と「1.3. 電子天秤の校正」において、記載整備 |
粉末X線回折測定法<2.58> | 全般改正 |
元素不純物<2.66> | JP17第二追補で追加された、参考情報「製剤中の元素不純物の管理」をⅠとし、一般試験法「2.66 元素不純物試験法」をⅡとして改正 |
かさ密度測定法<3.01> | 全般改正 |
無菌試験法<4.06> | 「前文」と「8. 最小供与個数」において、記載整備 |
生薬試験法<5.01> | 「10.2. NMR用基準物質と定量ソフトの供給」と「10.4. qNMR実施の際の注意事項」において記載整備 |
試薬・試液<9.41> | 一部の試薬・試液の改正 |
計測器・容器<9.62> | 「化学用体積計」の改正 |
それぞれについて詳しくみていきましょう。
サイズ排除クロマトグラフィー<2.05>
サイズ排除クロマトグラフィーは、JP18で新設される予定です。
サイズ排除クロマトグラフィーは、液体クロマトグラフィーの分離技術の一つで、溶液中の分子をそのサイズに応じて分離する手法です。
多糖類、核酸、タンパク質及び化学合成ポリマーなどの高分子化合物の分子量の確認、分子量分布の確認及び純度試験に使用されています。
以下の項の記載で構成されています。
- 分離の原理
- 装置
- 操作法
- 分子量の測定
4.1. 単分散被験成分の分子量
4.2. 多分散被験成分の平均分子量
4.3. 分子量分布 - システム適合性及び試験条件の変更に関する留意事項
このうち、「3.操作法」と「5.システムシステム適合性及び試験条件の変更に関する留意事項」は、既収載の液体クロマトグラフィー<2.01>を参照するように指示されています。
出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和元年9月2日開始分 その1)、2.05 サイズ排除クロマトグラフィー(JP18原案)
動的光散乱法による液体中の粒子径測定法<3.07>
動的光散乱法による液体中の粒子径測定法は、JP18で新規収載される予定です。
動的光散乱法は、液体中に分散されたサブミクロンサイズの粒子に対して、粒子径分布の平均値と分散値を測定するのに使用できます。
平均粒子径と粒子径分布は、懸濁剤、乳剤、又はリポソーム製剤などの分散系における重要な特性です。動的光散乱法は、サブミクロン粒子を測定するのに使用することができるため、
粒子径がおおよそ1ミクロンまでのランダムに動く粒子からなる分散系の粒子径解析に特に適しているとされています。
以下の項の記載で構成されています。
- 原理
- 装置
- 装置の性能
- 手順
4.1. 試料調製
4.2. 測定手順
4.3. データの再現性 - 結果の報告
- 用語
本試験法は、三薬局方での調和合意に基づき規定されています。また、本測定方は、ISO22412:2017に準拠しています。
出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和2年6月分)、3.07 動的光散乱法による液体中の粒子径測定法(JP18原案)
残留溶媒<2.46>
残留溶媒では、「表2.46-2 クラス2の溶媒(医薬品中の残留量を規制すべき溶媒)」のエチレングリコールにおいて、PDE及び濃度限度値の改正が予定されています。
改正前 | 改正後 | |
PDE(mg/day) | 3.1 | 6.2 |
濃度限度値(ppm) | 310 | 620 |
※出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和2年3月分 その1)、2.46 残留溶媒の改正について(報告)(JP18原案)
令和元年12月20日付薬生薬審発1220第9号 『「医薬品の残留溶媒ガイドラインの改正について」 の廃止について』の発出を踏まえて修正されます。
日本薬局方第17改正(JP17)では、JP17第一追補では、PDE(mg/day)6.2、濃度限度値(ppm)620と変更されましたが、JP17第二追補では、PDE(mg/day)3.1、濃度限度値(ppm)310と元に戻っています。
関連情報として、JPへの追加は未定ですが、『「ICH Q3C(R8):医薬品の残留溶媒ガイドライン(案)」に関する御意見・情報の募集について』において、2-メチルテトラヒドロフラン(クラス3)、シクロペンチルメチルエーテル(クラス2)、ターシャリ-ブチルアルコール(クラス2)をガイドラインに追加することが推奨されています。
水分測定法(カールフィッシャー法)<2.48>
水分測定法では、全般が改正される予定です。
「1.2. 試薬」において、使用できる溶媒の例に 水分測定用エチレングリコール 及び水分測定用ホルムアミドが追加されます。
改正前 | 改正後 |
1.2. 試薬 (ⅰ) 水分測定用クロロホルム (ⅱ) 水分測定用メタノール (ⅲ) 水分測定用炭酸プロピレン (ⅳ) 水分測定用ジエチレングリコールモノエチルエーテル (ⅴ) 水分測定用ピリジン (ⅵ) 水分測定用イミダゾール (ⅶ) 水分測定用2-メチルアミノピリジン |
1.2. 試薬 1.2.1. 水分測定用溶媒 水分測定用溶媒として,主に水分測定用メタノールを用いるが,試料の溶解性及びカールフィッシャー反応への妨害などを考慮し,他に水分測定用エチレングリコール,水分測定用クロロホルム,水分測定用ジエチレングリコールモノエチルエーテル,水分測定用炭酸プロピレン(プロピレンカーボネイト)及び水分測定用ホルムアミドなど,又はそれらの混合物を用いることができる. 1.2.2. 水分測定用塩基 水分測定用ピリジン,水分測定用イミダゾール及び水分測定用2-メチルアミノピリジンなどを用いる. |
また「1.2. 試薬」において、量り取る水の量が約30 mgから 5~30 mgと範囲が明記されました。
改正前 | 改正後 |
1.3. 試液及び標準液の調製法 1.3.1.2. 標定 (略)操作法に従い,水分測定用メタノール適量を乾燥滴定フラスコにとる.これにあらかじめ水分測定用試液を終点まで滴 加してフラスコ内を無水の状態にしておく.次に水約30 mgを 精密に量り,速やかに滴定フラスコに入れ,激しくかき混ぜな がら水分測定用試液で終点まで滴定する.(略) |
1.2. 試薬 1.2.3. 水分測定用試液の調製及び標定 (2)標定 (略)1.3. 操作法に従い,水分測定用メタノールの適量を乾燥滴定フラスコにとる.これにあらかじめ水分測定用試液を終点まで滴加してフラスコ内を無水の状態にしておく.次に,水5~30 mgを精密に量り,速やかに滴定フラスコに入れ,激しくかき混ぜながら水分測定用試液で終点まで滴定する.(略) |
規定がなかった、「2.4. 測定の適合性」、「3. 水分気化装置の利用及び測定の適合性」が追加されました。
改正前 | 改正後 |
規定なし |
2.4. 測定の適合性 電極などの装置構成及び水分測定用の溶媒・試液の種類を変更するなど,試験条件を変更する際に,又は必要に応じて定期的に,適切な測定の適合性試験を行い,電量滴定法の装置/試薬システムの妥当性を検証する.(略) |
規定なし |
3.水分気化装置の利用及び測定の適合性 試料が溶剤に溶けないとき,又は試料がカールフィッシャー反応を妨害するときは,水分気化装置を用いて試料を加熱し,窒素をキャリヤーとして試料中の水分を滴定フラスコに導入することができる.(略) |
※出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和2年3月分 その1)、2.48 水分測定法(カールフィッシャー法)(JP18原案)、JP17一般試験法抜粋
導電率測定法<2.51>
導電率測定法は、JP17第二追補において、国際調和試験法に合わせ改正されました。
JP18改正では、「5.温度補償」、「6.溶液の測定」において、三薬局方の合意により調和文書が修正されたため、その修正を反映される予定です。
※出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和2年3月分 その1)、2.51 導電率測定法の改正について(報告)(JP18原案)
熱分析法<2.52>
熱分析法では、「前文」と「1.3. 電子天秤の校正」において、改正が予定されています。
前文では、本文に白菱(◇)が追加されました。前文内の「なお,…,確認しておく必要がある」が黒菱(◆)から白菱に変更されます。
改正前 | 改正後 |
本試験法は,三薬局方での調和合意に基づき規定した試験法である. なお,三薬局方で調和されていない部分は「◆ ◆」で囲むことにより示す. | 本試験法は,三薬局方での調和合意に基づき規定した試験法である.なお,三薬局方で調和されていない部分のうち,調和合意において,調和の対象とされた項中非調和となっている項の該当箇所は「◆ ◆」で, 調和の対象とされた項以外に日本薬局方が独自に規定することとした項 は「◇ ◇」で囲むことにより示す. |
◆なお,本法における測定法のうち,熱重量測定法は,乾燥減量試験法〈2.41〉又は水分測定法〈2.48〉の別法として用いることができる.ただし,水分測定法の別法として用いる場合,水以外に揮発性成分がないことを確認しておく必要がある.◆ | ◇なお,本法における測定法のうち,熱重量測定法は,乾燥減量試験法〈2.41〉又は水分測定法〈2.48〉の別法として用いることができる.ただし,水分測定法の別法として用いる場合,水以外に揮発性成分がないことを確認しておく必要がある.◇ |
「1.3. 電子天秤の校正」では、黒菱が削除され、記載が変更されます。
改正前 | 改正後 |
1.3. 電子天秤の校正 ◆装置校正用シュウ酸カルシウム一水和物標準品◆又は適切な標準物質の適量を試料ホルダーに入れ,質量を量る. |
1.3. 電子天秤の校正 適切な標準物質(例えば装置校正用シュウ酸カルシウム一水和物標準品)の適量を試料ホルダーに入れ,質量を量る. |
※出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和元年9月2日開始分 その1)、2.52 熱分析法(JP18原案)、JP17一般試験法抜粋
粉末X線回折測定法<2.58>
粉末X線回折測定法では、全般が改正される予定です。
「前文」では、本文に白菱(◇)、ウェブサイト記載の文言が追加されました。
前文内の「粉末X線回折測定法は,…,測定する方法である.」が黒菱(◆)から白菱に変更されます。
改正前 | 改正後 |
なお,三薬局方で調和されていない部分は「◆ ◆」で囲むことにより示す. |
なお,三薬局方で調和されていない部分のうち,調和合意において,調和の対象とされた項中非調和となっている項の該当箇所は「◆ ◆」で,調和の対象とされた項以外に日本薬局方が独自に規定することとした項は「◇ ◇」で囲むことにより示す. 三薬局方の調和合意に関する情報については,独立行政法人医薬品医療機器総合機構のウェブサイトに掲載している. |
◆粉末X線回折測定法は,粉末試料にX線を照射し,その物質中の電子を強制振動させることにより生じる干渉性散乱X線による回折強度を,各回折角について測定する方法である.◆ | ◇粉末X線回折測定法は,粉末試料にX線を照射し,その物質中の電子を強制振動させることにより生じる干渉性散乱X線 10 による回折強度を,各回折角について測定する方法である.◇ |
「5.定性分析(相の同定)」では、40°から30°に変更されます。
改正前 | 改正後 |
5.定性分析(相の同定) (略) CuΚα線を用いた多くの有機結晶の測定では,できるだけ0°付近から少なくとも40°までの2θの範囲で回折パターンを記録 するのが,通例,適切である. (略) その他の無機塩 類等の試料については,2θ測定範囲を40°以上に拡大する必要 がある. (略) |
5.定性分析(相の同定) (略) CuKa線を用いた多くの有機結晶の測定では,できるだけ0°付近から少なくとも30°までの2qの範囲で回折パターンを記録するのが,通例,適切である. (略) その他の無機塩類等の試料については,2q測定範囲30°以上に拡大する必要がある. (略) |
「6. 定量分析」では、一部の文言が追記されます。
改正前 | 改正後 |
6.定量分析 (略) 最適の条件が整えば,固体試料中の10%程度の結晶相を定量することは 可能である. |
6.定量分析 (略) 通常,固体試料中の10%程度の結晶相を定量することが可能であり,最適の条件が整えば,10%より少量の結晶相を定量することも可能である. |
※出典:日本薬局方収載原案に関する改正案の報告について(令和3年3月)、2.58 粉末X線回折測定法(JP18原案)、JP17一般試験法抜粋
元素不純物<2.66>
元素不純物では、JP17第二追補で追加された、参考情報「製剤中の元素不純物の管理」(p.107-110)をⅠとし、一般試験法「2.66 元素不純物試験法」(p.17-19)をⅡとして改正される予定です。
※出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和元年9月2日開始分 その2)、2.66 元素不純物(JP18原案)
また、日本薬局方の製剤の元素不純物に関して、通則34が新設されます。
改正前 | 改正後 |
記載なし | 日本薬局方の製剤は,原則として一般試験法の元素不純物に係る規定に従って適切に管理を行う.また,製剤,原薬及び添加剤などにおいて,当該管理を行った場合には,医薬品各条などで規定された重金属,ヒ素など元素不純物の管理は要しない. |
※出典:JP18通則(原案)
かさ密度測定法<3.01>
かさ密度測定法では、全般が改正される予定です。
主な改正は、文言や文章の追記です。「2.2.1. 装置」において、内径の範囲に若干変更があります。
改正前 | 改正後 |
3.01 かさ密度及びタップ密度測定法 | 3.01 かさ密度測定法 |
1.かさ密度 粉体のかさ密度は,タップしない(緩み)状態での粉体試料の質量と粒子間空隙容積の因子を含んだ粉体の体積との比である. したがって,かさ密度は粉体の粒子密度と粉体層内での粒子の空間的配列に依存する.かさ密度は,国際単位系ではkg/m3であるが,メスシリンダーを用いて測定するのでg/mLで表される(1 g/mL=1000 kg/m3).なお,これはg/cm3で表してもよい.
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1.かさ密度 粉体のかさ密度は,粉体試料の質量と粒子間空隙容積の因子を含んだ粉体の体積との比である. したがって,かさ密度は粉体の粒子密度と特に粉体層内での粒子の空間的配列中の空隙に依存する.かさ密度は,通常メスシリンダーを用いて測定し,得られる体積はmL単位で示されることから,g/mLで表される
粉体のかさ特性は,試料の調製法,処理法や保存法,すなわち,粉体がどのように取り扱われたかに依存する.粒子は,一連のかさ密度を持つように充塡することができる.それゆえ,疎充塡かさ密度及びタップ充塡かさ密度は区別される.
2.疎充塡かさ密度 粉体の疎充塡かさ密度は,ふるいを通してメスシリンダーに入れた既知質量の粉体試料の体積を測定する(第1法)か,又はボリュメーターを通して容器内に入れた既知体積の粉体試料の質量を測定する(第2法)か,若しくは測定用容器(第3法)を用いることによって求める. 疎充塡かさ密度は特に凝集性のある粉体では粉体層をごく僅か乱すだけでも変化し得る.このような場合,粉体の疎充塡かさ密度を再現性よく測定するのは極めて難しいので,結果を記録する際には,どのようにして測定したかを明記しておくことが重要である. |
1.1. 第1法 (メスシリンダーを用いる方法) 1.1.1. 操作法 (略) 0.1%の精度で秤量した約 100 gの試料(m)を圧密せずに乾いた250 mLメスシリンダー(最小目盛単位:2 mL)に静かに入れる.必要ならば,粉体層の上面を圧密せずに注意深くならし,緩みかさ体積(V0)を最小目盛 単位まで読み取る.m/V0によってかさ密度(g/mL)を計算する.
(略) したがって,このような場合には,試料の緩みかさ体積が150 mLから250 mL (メスシリンダーの全容積中に占めるかさ体積が60%以上)となるような,別の試料量を選択しなければならない. この場合,試料の質量を結果の項目中に記載しておく. 50 mLから100 mLのかさ体積を持つ試料については,最小目盛単位が1 mLの100 mLメスシリンダーを用いることができる (略) |
2.1. 第1法 (メスシリンダーを用いる方法) 2.1.1. 操作法 (略) 0.1%の精度で秤量した約100 gの試料(M)を乾いた250 mLメスシリンダー(最小目盛単位:2 mL)に静かに入れる.圧密ストレスを与えないように,例えば漏斗を使用したりシリンダーを傾けたりして注入する. 必要ならば,粉体層の上面を圧密せずに注意深くならし,疎充塡体積(V0)を最小目盛単位まで読み取る.M/V0によって疎充塡かさ密度(g/mL)を計算する. (略) したがって,このような場合には,試料の疎充塡体積が150 mLから250 mL (メスシリンダーの全容積中に占める疎充塡体積が60%以上)となるような,別の試料量を選択しなければならない. この場合,試料の質量を結果の項目中に記載しておく. 50 mLから100 mLの疎充塡体積を持つ試料については,最小目盛単位が1 mLの100 mLメスシリンダーを用いることができる. (略) |
1.2. 第2法 (ボリュメーターを用いる方法) 1.2.1. 装置 (略) このカップは円筒形(容積25.00±0.05 mL,内径30.00±2.00 mm)又は 立方体(容積16.39±0.20 mL,一辺の長さ25.400±0.076 mm) である.
1.2.2. 操作法 (略) カップ の上面に垂直に立てて接触させたヘラの刃を滑らかに動かし, 圧密やカップからの粉体の溢流を防ぐためにヘラを垂直にしたままで,カップの上面から過剰の粉体を注意深くすり落とす. カップの側面からも試料を全て除去し,粉体の質量(m)を0.1% まで測定する.式m/V0 (V0はカップの容積)によってかさ密度 (g/mL)を計算する. (略)
1.3.2. 操作法 (略) あらかじめ測定しておいた空の測定用容器の質量を差 し引くことによって,粉体の質量(m0)を0.1%まで測定する. 式m0/100によってかさ密度(g/mL)を計算し,三つの異なった試料を用いて,3回の測定値の平均値を記録する. |
2.2. 第2法 (ボリュメーターを用いる方法) 2.2.1. 装置 (略) このカップは円筒形(容積25.00±0.05 mL,内径29.50±2.50 mm)又は立方体(容積16.39±0.05 mL)である.
2.2.2. 操作法 (略) 傾斜させたヘラの刃をカップ上端面で滑らかに動かし,圧密やカップからの粉体の溢流を防ぐためにヘラを後傾させた状態で,カップの上面から過剰の粉体を注意深くすり落とす. カップの側面からも試料を全て除去し,粉体の質量(M)を0.1%まで測定する.式M/V0 (V0はカップの容積)によって疎充塡かさ密度(g/mL)を計算する. (略)
2.3.2. 操作法 (略) あらかじめ測定しておいた空の測定用容器の質量を差し引くことによって,粉体の質量(M0)を0.1%まで測定する. 式M0/100によって疎充塡かさ密度(g/mL)を計算し,三つの異なった試料を用いて,3回の測定値の平均値を記録する. |
2. タップ密度 タップ密度は,粉体試料を入れた容器を機械的にタップした 後に得られる,増大したかさ密度である. タップ密度は粉体試料を入れた測定用メスシリンダー又は容器を機械的にタップすることにより得られる. 粉体の初期体積又は質量を測定した後,測定用メスシリンダー又は容器を機械的にタップし,体積又は質量変化がほとんど認められなくなるまで体積又は質量を読み取る. 機械的タッピングは,メスシリンダー又は容器を持ち上げ,自重下で以下に述べる三つの方法 のいずれかによって所定の距離を落下させることにより行う. タッピング中に生じる塊の分離をできるだけ最小限にするため に,タッピング中にメスシリンダー又は容器を回転させること ができるような装置がよい. |
3. タップ充塡かさ密度 タップ充塡かさ密度は,粉体試料を入れた容器を機械的にタップした後に得られる,増大したかさ密度である. タップ充塡かさ密度は粉体試料を入れた測定用メスシリンダー又は容器を機械的にタップすることにより得られる. 粉体の質量(M0)及び初期疎充塡体積(V0)を測定した後,測定用メスシリンダー又は容器を機械的にタップし,体積又は質量変化がほとんど認められなくなるまで体積又は質量を読み取る. 機械的タッピングは,メスシリンダー又は容器を持ち上げ,自重下で以下に述べる三つの方法のいずれかによって所定の距離を落下させることにより行う.タッピング中に生じる不均一性をできるだけ最小限にするために,タッピング中にメスシリンダー又は容器を回転させることができるような装置がよい. |
2.1. 第1法 2.1.1. 装置 (略) (ⅱ) 3±0.2 mmの高さから公称250±15回/分,又は14±2mmの高さから公称300±15回/分のタップ速度を与えることができる落下装置.メスシリンダー用の450±10 gの質量を持つ支持台.
2.1.2. 操作法 かさ体積(V0)の測定について先に述べたようにして行う.メ スシリンダーを支持台に装着する.同じ粉体試料について10 回,500回及び1250回タップし,対応するかさ体積V10,V500及びV1250を最小目盛単位まで読み取る. V500とV1250の差が2 mL以下であれば,V1250をタップ体積とする.V500とV1250の差が2 mLを超える場合には,連続した測定値間の差が2 mL以下となるまで1250回ずつタップを繰り返す. なお,バリデートされていれば,粉体によってはタップ回数はより少なくてもよい. 式m/Vf (Vfは最終タップ体積)を用いてタップ密度(g/mL)を計算する.
この特性値を測定するためには,一般に測定は繰り返し行うことが望ましい.結果と共に,落下高さも記載しておく. 100 gの試料を用いることができない場合には,試料量を減じ,240±12 gの質量を持つ支持台の上に固定された130±16gの適切な100 mLメスシリンダー(最小目盛単位1 mL)を用いる.
V500とV1250の差が1 mL以下であれば,V1250をタップ体積とする.V500とV1250の差が1 mLを超える場合には,連続した 測定値間の差が1 mL以下となるまで1250回ずつタップを繰り返す.試験条件の変更については,結果の項目中に記載しておく. |
3.1. 第1法 3.1.1. 装置 (略) (ⅱ) 14±2 mmの高さから公称300±15回/分のタップ速度を与えることができる落下装置.メスシリンダー用の450±10 gの質量を持つ支持台.
3.1.2. 操作法 疎充塡体積(V0)の測定について先に述べたようにして行う.メスシリンダーを支持台に装着する.同じ粉体試料について10回,500回及び1250回タップし,対応する体積V10,V500及びV1250を最小目盛単位まで読み取る.
V500とV1250の差が2 mL以下であれば,V1250をタップ充塡体積とする.V500とV1250の差が2 mLを超える場合には,連続した測定値間の差が2 mL以下となるまで1250回ずつタップを繰り返す. なお,バリデートされていれば,粉体によってはタップ回数はより少なくてもよい. 式M/Vf (Vfは最終タップ充塡体積)を用いてタップ充塡かさ密度(g/mL)を計算する.
この特性値を測定するためには,一般に測定は繰り返し行うことが望ましい.結果と共に,落下高さも記載しておく. 試料の疎充塡体積が150 mLに満たない場合は,試料量を減じ,240±12 gの質量を持つ支持台の上に固定された130±16 gの適切な100 mLメスシリンダー(最小目盛単位1 mL)を用いる.疎充塡体積は,50 mLから100 mLの間であることが望ましい.
V500とV1250の差が1 mL以下であれば,V1250をタップ充塡体積とする.V500とV1250の差が1 mLを超える場合には,連続した測定値間の差が1 mL以下となるまで1250回ずつタップを繰り返す.試験条件の変更については,結果の項目中に記載しておく. |
2.3. 第3法 2.3.1. 操作法 図3.01-2に示した補助円筒を装着した測定用容器を用いて, かさ密度の測定法に従って行う. (略) 200回タップして補助円筒を取り外し,かさ密度測定における第3法で示した測定用容器の上面から過剰の粉体を注意深くすり落とす.タップ操作を更に400回繰り返す.
200回及び400回タップ後に得られた二つの質量の差が2%を超えた場合には,二つの連続した測定値間の差が2%未満となるまで更に200回ずつタップして,試験を行う.式mf/100 (mfは測定用容器中の粉体質量)を用いてタップ密度(g/mL)を計算し,三つの異なった試料を用いて,3回の測定値の平均値を記録する.
タップ高さも含めた試験条件を結果の項目中に記載しておく. |
3.3. 第3法 3.3.1. 操作法 図3.01-2に示した補助円筒を装着した測定用容器を用いて,疎充塡かさ密度の測定法に従って行う. (略) 200回タップして補助円筒を取り外し,傾斜させたヘラの刃をカップ上端面で滑らかに動かし,圧密やカップからの粉体の溢流を防ぐためにヘラを後傾させた状態で,測定用容器の上面から過剰の粉体を注意深くすり落とす.あらかじめ測定しておいた空の測定用容器の質量を差し引くことによって,粉体の質量(M)を0.1%まで測定する.タップ操作を更に400回繰り返す. 200回及び400回タップ後に得られた二つの質量の差が2%を超えた場合には,二つの連続した測定値間の差が2%未満となるまで更に200回ずつタップして,試験を行う.式Mf/100 (Mfは測定用容器中の粉体の最終かさ質量)を用いてタップ充塡かさ密度(g/mL)を計算する. 一般に,この特性値を測定するためには,繰り返し測定することが望ましい. タップ高さも含めた試験条件を結果の項目中に記載しておく. |
3. 粉体の圧縮性の尺度 粉体のかさ特性に影響する粒子間相互作用は,粉体の流動を妨げる相互作用でもあるので,かさ密度とタップ密度を比較することは,ある特定の粉体におけるこれらの相互作用の相対的 重要性を示す一つの尺度となり得る. このような比較は,例えば,圧縮性指数又はHausner比のように,粉体の流れやすさ の指標としてしばしば用いられる.
(略) 自由流動性のある粉体については,このような 相互作用はあまり重要ではなく,かさ密度とタップ密度の値は比較的近接している.流動性の乏しい粉体では粒子間相互作用 はしばしば大きくなり,かさ密度とタップ密度の間にはより大きな差違が認められる.
(略) V0:緩みかさ体積 Vf:最終タップ体積 (略) |
4. 粉体の圧縮性の尺度 粉体のかさ特性に影響する粒子間相互作用は,粉体の流動を妨げるので,疎充塡かさ密度とタップ充塡かさ密度を比較することは,ある特定の粉体におけるこれらの相互作用の相対的重要性を示す一つの間接的な尺度となり得る. このような比較は,例えば,圧縮性指数(Carr指数)又はHausner比のように,粉体の流れやすさの指標としてしばしば用いられる. (略) 自由流動性のある粉体については,このような相互作用はあまり重要ではなく,疎充塡かさ密度とタップ充塡かさ密度の値は比較的近接している.流動性の乏しい粉体では 粒子間相互作用はしばしば大きくなり,疎充塡かさ密度とタップ充塡かさ密度の間にはより大きな差違が認められる.
(略) V0:疎充塡体積 Vf:最終タップ充塡体積 (略) |
出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和2年3月分 その2)、3.01かさ密度測定法(JP18原案)、JP17一般試験法抜粋
無菌試験法<4.06>
無菌試験法では、「前文」と「8.最小供与個数」において、改正が予定されています。
「前文」では、本文に白菱(◇)が追加されます。
改正前 | 改正後 |
本試験法は,三薬局方での調和合意に基づき規定した試験法である. なお,三薬局方で調和されていない部分は「◆ ◆」で囲むことにより示す. |
本試験法は,三薬局方での調和合意に基づき規定した試験法である. なお,三薬局方で調和されていない部分のうち,調和合意において,調和の対象とされた項中非調和となっている項の該当箇所は「◆ ◆」で,調和の対象とされた項以外に日本薬局方が独自に規定することとし た項は「◇ ◇」で囲むことにより示す. |
「8. 最小供与個数」の表4.06-3では、黒菱が白菱に変更されます。
改正前 | 改正後 |
2%又は20容器◆ (表示量が100 mL以上の製剤の場合は,10容器)◆のうち少ない方 | 2%又は20容器◇ (表示量が100 mL以上の製剤の場合は,10容器)◇のうち少ない方 |
※出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和元年9月2日開始分 その1)、4.06無菌試験法(JP18)、JP17一般試験法抜粋
生薬試験法<5.01>
生薬試験法では、「10.2. NMR用基準物質と定量ソフトの供給」と「10.4. qNMR実施の際の注意事項」において、改正が予定されています。
一部表現の変更、追記がなされています。
改正前 | 改正後 |
10.2. NMR用基準物質と定量ソフトの供給 内部基準物質は,公的な機関より供給される認証標準物質(NMIJ CRM)からSIトレーサブルな値付けをされたものが市販されている.
取り扱いの容易な固体化合物として,1H NMRで特異的な化学シフトに鋭い1本のピークを示す有機溶媒用の1,4-ビス(トリメチルシリル)ベンゼン-d4 (BTMSB-d4),メタノール,ジメチルスルホキシド及び水系用の3-(トリメチルシリル)-1-プロパンスルフォン酸-d6-ナトリウム塩(DSS-d6),マレイン酸,ジメチルスルホンがある. また,NMRメーカーより,前述した原理に基づく定量(定量NMR,qNMR)が容易に実施できるような測定ソフトも供給されている. |
10.2. NMR用基準物質と定量ソフトの供給 前述した原理による定量を定量NMR(qNMR)と呼ぶ. qNMR用基準物質は,公的な機関より供給される認証標準物質(NMIJ CRM)からSIトレーサブルな値付けをされたものが市販されている. 取り扱いの容易な固体化合物として,1HNMRで特異的な化学シフトに鋭い1本のピークを示す有機溶媒用の1,4-ビス(トリメチルシリル)ベンゼン-d4 (1,4- BTMSB-d4),メタノール,ジメチルスルホキシド及び水系用の3-(トリメチルシリル)-1-プロパンスルホン酸-d6-ナトリウム塩(DSS-d6),マレイン酸,ジメチルスルホンがある. また,NMRメーカーより,qNMRが容易に実施できるような測定ソフトも供給されている. |
10.4. qNMR実施の際の注意事項 (略) また,NMR測定用重水素化溶媒や 内部基準物質のBTMSB-d4やDSS-d6においても,僅かな不純物のシグナルが観測されており,これらの不純物シグナルの 範囲を,qNMRの測定の前に把握しておくことが重要である. (略) また,qNMRで使用する内部基準物質BTMSB-d4やDSS-d6は,テ トラメチルシラン(有機溶媒中)やDSS (重水中)を化学シフト (δ)の基準としたとき,それぞれ0.2 ppm,0.1 ppm程度の化 学シフト値を持つが,qNMRを測定する際には,便宜上,こ れらの内部基準物質の化学シフトを0 ppmとして,他のシグナ ルの化学シフトを示している. |
10.4. qNMR実施の際の注意事項 (略) また,NMR測定用重水素化溶媒やqNMR用基準物質の1,4-BTMSB-d4やDSS-d6においても,僅かな不純物のシグナルが観測されており,これらの不純物シグナルの範囲を, qNMRの測定の前に把握しておくことが重要である. (略) また,qNMRで使用するqNMR用基準物質1,4-BTMSB-d4やDSS-d6は,テトラメチルシラン (有機溶媒中 ) やDSS (重水中 )を化学シフト( δ )の基準としたとき,それぞれ0.2 ppm,0.1 ppm程度の化 学シフト値を持つが,qNMRを測定する際には,便宜上,これらのqNMR用基準物質の化学シフトを0 ppmとして,他のシグナルの化学シフトを示している. なお,NMRで用いられる信号のSN比計算は信号強度/ (2×雑音強度 )の式で行われ,この雑音強度はノイズ領域の個々のノイズ強度を二乗平均平方根で求めた値である. |
出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和元年9月2日開始分 その1)、5.01 生薬試験法(JP18原案)、JP17一般試験法抜粋
試薬・試液<9.41>
一部の試薬・試液において、改正及び削除が予定されています。
以下の試薬・試液の改正が予定されています。
試薬・試液名 |
出典 |
アルブチン,定量用 |
日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和2年12月分)、9.41 試薬・試液(アルブチン,定量用)(JP18原案) |
アミグダリン,定量用 |
日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和2年9月分 その2)、9.41 試薬・試液(アミグダリン,定量用)(JP18原案) |
シンドビスウイルス |
日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和2年9月分 その1)、9.41 試薬・試液(シンドビスウイルス)(JP18原案) |
抗ウロキナーゼ血清
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エレウテロシドB,液体クロマトグラフィー用 |
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シャゼンシ,薄層クロマトグラフィー用 |
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マイクロプレート |
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塩素試液 |
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ペリルアルデヒド,定量用 |
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(E)-アサロン |
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抗ウリナスタチンウサギ血清 |
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サイコサポニンa,定量用 |
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サイコサポニンa,薄層クロマトグラフィー用 |
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サイコサポニンd,定量用 |
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ゼラチン |
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ゼラチン,酸処理 |
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メタクレゾールパープル試液 |
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エボジアミン,定量用 |
左記の試薬・試液については、「内部基準物質」の用語に係る改正。
日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和元年9月30日開始分 その1)、既収載品目(9.41 試薬・試液)の「内部基準物質」の用語に係る改正について(報告) |
[6]-ギンゲロール,定量用 |
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シノメニン,定量用 |
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[6]-ショーガオール,定量用 |
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10-ヒドロキシー2-(E)-デセン酸,定量用 |
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(E)-フェルラ酸,定量用 |
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マグノフロリンヨウ化物,定量用 |
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レイン,定量用 |
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ロガニン,定量用 |
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(E )-ケイ皮酸,定量用 |
左記の試薬・試液については、「定量用1」の削除の用語に係る改正。
日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和元年9月2日開始分 その1)、既収載品目(9.41 試薬・試液)における「定量用1」の削除について(意見募集) |
ゲニポシド,定量用 |
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サイコサポニンb2,定量用 |
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ペオノール,定量用 |
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マグノロール,定量用 |
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ロスマリン酸,定量用 |
以下の試薬・試液の削除が予定されています。
試薬・試液名 |
出典 |
フロイント完全アジュバント |
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抗ウサギ抗体結合ウェル |
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抗原抗体反応試験用マイクロプレート |
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固相化プレート |
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抗大腸菌由来タンパク質抗体原液 |
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抗体フラグメント(Fab’) |
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ペルオキシダーゼ標識抗体原液 |
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テトラ-n-ヘプチルアンモニウム臭化物 |
日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(令和元年9月30日開始分 その1)、9.41 試薬・試液(JP18原案) |
計測器・容器<9.62>
計測器・容器では、「化学用体積計」において改正される予定です。
改正前 | 改正後 |
化学用体積計 全量フラスコ(メスフラスコ),全量ピペット,ピストン式ピペット,ビュレット及びメスシリンダーは日本工業規格に適合したものを用いる. |
化学用体積計 全量フラスコ(メスフラスコ),全量ピペット,ピストン式ピペット,ビュレット及びメスシリンダーは日本工業規格に適合したものを用いる. なお,ガラス製体積計で日本工業規格に体積の許容誤差としてクラスAの規定がある 場合は,その規格に適合したものを用いる.他の国際機関が発行した適切な国際標準クラスA相当に適合したものを用いることもできる. |
出典:日本薬局方収載原案に関するご意見の募集について(平成30年12月分 その1)、9.62 計量器・用器(JP18原案)、JP17一般試験法抜粋
本技術コラムは、2021年3月31日時点の情報に基づいています。
これらJP18改正に準ずる試験は、当社でも受託可能です(一部試験を除く)。
ご質問やご相談はお気軽にお問い合わせください。
[2021年6月8日追記]
令和3年6月7日厚生労働省告示第220号にて、第十八改正日本薬局方が告示されました。詳しくは、厚生労働省「日本薬局方」ホームページをご確認ください。
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