Q&A(アスベスト分析)
更新日:2022年9月22日
・よくある質問(Q&A アスベスト分析)
- Q.1:分析用の試料はどの位必要でしょうか?
吹付材ですとゴルフボール2~3個程度、成形板ですと5~10㎝角を1~2個程度、外壁ですと大さじ2杯分程度です。採取の際には鉄骨や梁に当たるまで採取して下さい。
採取の際には特別な資格は不要ですが、アスベストに関する安全性を確保し、防塵マスク等を必ず着用の上、採取箇所を湿潤し、採取して下さい。くれぐれも飛散したアスベスト粉じんを吸い込まないよう、十分ご注意下さい。また、採取痕からもアスベストの飛散が懸念されるため、採取した跡には布テープを貼る、スプレー糊を吹く、等の飛散防止対策を取って頂くよう、ご注意ください。
- Q.2:採取した試料はどのような形で送ればよいでしょうか?
飛散によるアスベストのばく露防止のため、チャック付ポリ袋に二重にしてお送り下さい。
迅速、確実な試料の受け取りのため、可能でしたら、ヤマト運輸(株)宅急便にてお送り下さい。
- Q.3:定性分析と定量分析の違いは何でしょうか?
定性分析は、「アスベストの含有の有無を確認するための分析方法」であり、どんな種類のアスベストが含有されているかを分析します。公定法として、JIS A 1481-1とJIS A 1481-2の2通りが定められており、そのいずれも当社では対応可能です。
定量分析は、「アスベスト含有が確認された試料で含有率を確認するための分析方法」です。そのため、定性分析でアスベストが検出されなかった試料や、定性分析のみご依頼の試料については定量分析を実施致しません。
また日本産業規格(JIS)では定性分析ごとに対応する定量分析が決められています。
定性分析法“JIS A 1481-1”に対応する定量分析法は"JIS A 1481-4"と"JIS A 1481-5"であり、定性分析法“JIS A 1481-2”に対応する定量分析法は"JIS A 1481-3"です。当社では " JIS A 1481-1とJIS A 1481-5"、または" JIS A 1481-2 とJIS A 1481-3"での対応となります。
定性分析でアスベストが検出された場合、規制値である0.1%を超過している可能性が高いため、アスベスト含有建材として適切な措置を講じれば、必ずしも定量分析によるアスベストの含有率を求める必要は無いとされています。※
※以下参照下さい。
■厚生労働省基安化発0331第3号、平成26年3月31日
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000043001.pdf
- Q.4:建材の層別分析は対応可能でしょうか?
層別分析については、対応可能です。ただし、対応する定性分析方法は、JIS A 1481-1となります。速報段階から、層別に報告致します。定性分析方法でもJIS A 1481-2については、試料全体を粉砕する必要があるため、層別分析には対応しておりません。
また、例えば、岩綿吸音板に石膏ボードが二重貼りされているような建材の場合、これらは同一建材ではないため、原則的にはJIS A 1481-2の定性分析、及び定量分析を行うことはできません。
このような、岩綿吸音板と石膏ボードが密着している建材に対しては、JIS A 1481-1の定性分析のみの対応となり、それぞれ層で分けて推定含有率を出した結果を提出します。
- Q.5:厚生労働省様式の報告書に対応できますか?
弊社様式の分析結果報告書に加え、厚生労働省様式の分析結果報告書にも対応可能です。
※上記ひな形は、厚生労働省のご担当者に相談、確認の上で作成しています。
- Q.6:特に分析を急ぎたい場合、どのような対応がありますか?
オプションで特急対応をご用意しています。こちらは定性分析のみの場合に限り、試料到着当日に分析結果を報告致します。
定性・定量分析の場合、到着翌日の報告となります。特に短納期のため、あらかじめ最下部の "お問い合わせ" フォーム等からお問い合わせ下さい。
- Q.7:水中のアスベスト分析に対応していますか?
対応可能です。採取して頂く量は2L程度を目安としています。分析納期については、水質の状態によって前処理に時間がかかる等、作業工数が大きく異なる可能性もありますので、あらかじめ最下部の "お問い合わせ" フォーム等からお問い合わせ下さい。
- Q.8:建材以外の製品中のアスベスト分析に対応していますか?
対応可能です。既にこれまで1,000検体以上の分析実績があります。是非最下部の ”お問い合わせ” フォーム等からお問い合わせ下さい。
なお珪藻土製品のアスベスト分析については、リンク先をご参照下さい。
- Q.9:岩綿吸音板に石膏ボードが二重貼りされているような、重なっている建材に対して定量分析は可能ですか?
原則的には対応不可です。岩綿吸音板と石膏ボードは異なる建材であるため、これらの建材を混合して分析するJIS A 1481-2の定性分析及び定量分析については、当社では行わないこととしています。
このような、岩綿吸音板と石膏ボードが密着している建材に対しては、JIS A 1481-1の定性分析のみの対応となり、それぞれ層で分けて推定質量分率を出した結果を提出します。
・アスベスト関連情報
・その他