アスベスト主要設備紹介
・アスベスト 主要設備について ~日本最大規模の分析機関を目指して~
「検体数が増加すると納期が大幅に延長される」、「注文が込み合っているため納期の変動が大きい」、「そもそもの納期設定が長い」、これらは国内分析機関に特有な問題です。このような分析納期の変動は、主に分析機関のキャパシティが不足している事が原因であり、その結果、お客様の工期の遅れ、強いては、思わぬ費用の増加につながります。
ユーロフィンは、社内都合による納期の変動を徹底的に否定します。ユーロフィンはリーディングカンパニーとして常に時代の一歩先を行くキャパシティを用意していく事が会社としての責務だと考え、今後も安定したサービスを提供し続けてまいります。
・LIMS(ラボラトリ情報管理システム) ~設備とITシステムの連携~
「分析の品質を担保するために、設備と優秀な分析技術者を確保する」これは分析機関として必要条件ではありますが、これだけでは不十分だと私達は考えています。分析では、多数の機器を取り扱うため、大量のデータの取り扱い・転記作業が発生します。その過程で、検体の取違い、機器データの読み取りミス、転記ミスなど、至る所に、ケアレスミスが発生する要因が存在しています。このようなケアレスミスはどのように注意深い人でも一定の確率で発生し、優秀な分析技術者だからといって防げるわけではありません。
ユーロフィンでは、トータルの意味で高い分析品質を提供する事が分析機関の責務だと考え、ITシステムによる管理を徹底しています。各工程をバーコード管理する事で工程管理の見える化を実現し、あらゆる分析機器をITシステムに統合することで、分析値の取り込みを自動化しています。更にAIによるデータ解析、ビッグデータによる統計処理など、さらなる分析品質向上への取り組みを強化・実施していく事で、安心を提供してまいります。
・アスベスト分析に係る設備の紹介
~ラボで用いる分析機器~
実体顕微鏡
所有数:63台
光学顕微鏡の一種です。倍率は比較的低倍率(数10倍程度)ですが、試料をそのままの状態で立体的に観察可能なため、層構造の確認、繊維のピックアップ等に使用します。
偏光顕微鏡
所有数:56台
光学顕微鏡の一種です。特殊な装置(偏光板)を備えるため、試料の偏光、複屈折特性の観察が可能です。
建材中のアスベスト同定に使用します。
位相差顕微鏡
所有数:5台
光学顕微鏡の一種です。位相のズレをコントラストとして検出することでコントラストの乏しい試料を観察可能にします。
空気中の総繊維数測定に使用します。
走査型電子顕微鏡(SEM)
所有数:16台
電子顕微鏡の一種です。光源に電子線を使用することにより、光学顕微鏡よりも高倍率での観察が可能です。また、特殊な検出器(EDS)を追加することで試料表面の元素分析を可能にしています。
繊維の寸法とEDSスペクトルからアスベストの同定に使用しています。ウィンチャイト、リヒテライトにも対応可能です。
X線回析装置
所有数:13台
試料にX線を照射した際、X線が原子の周りにある電子によって散乱、干渉した結果起こる回折を解析することを測定原理とした機器です。未知試料のX線回折パターンを既知アスベストのX線回折パターンと比較することで、アスベストの同定・定量に使用しています。
~サンプリングで用いる測定機器~
ポンプ
所有数: 52台
敷地境界、作業環境、建築物内で空気中の繊維状粒子をろ紙に捕集する(サンプリング)ための吸引ポンプです。
・アスベスト関連情報
・その他