カビ毒分析
マイコトキシンについて
カビ毒はマイコトキシンとも呼ばれ、カビが生成する毒のことです。カビは熱により死滅しますが、カビ毒は耐熱性があり通常の加工や調理によって分解されることがないため汚染された食品からの除去は困難です。
アフラトキシン類について
アフラトキシンは、カビ毒(マイコトキシン)の一種で熱帯から亜熱帯地域にかけて生息するAspergillus(アスペルギルス)属に分類される一部のカビにより生成されます。天然物質においては特に強い発がん性を持つ物質として、その毒性の強さと汚染実態から多くの国で規制値が設定されています。
日本では「アフラトキシンを含有する食品の取扱いについて(食安発0331第5号および第6号)」に基づき食品衛生法において食品中のアフラトキシンB1, B2, G1およびG2が、飼料安全法に基づき「飼料の有害物質の指導基準及び管理基準について(63畜B第2050号)」において飼料中のアフラトキシンB1がそれぞれ規制されています。
アフラトキシンの主な汚染はとうもろこし、落花生、豆類、香辛料、一部の穀類で発生し、これらはアフラトキシンを生産するカビは繁殖しやすい気候で育てられています。
また、アフラトキシンは耐熱性が高く、通常の加工や調理によって分解されることがないため汚染された食品からの除去は困難です。アフラトキシンによる健康被害防止のため、精度の高い分析により監視する必要があります。
カビ毒(マイコトキシン)の規制について
特定の作物を対象に、以下のカビ毒が(EU) No. 1881/2006により規制されています。
参照:COMMISSION REGULATION (EC) No 1881/2006
EU規制のカビ毒の種類 | |
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アフラトキシン | ゼアラレノン |
オクラトキシンA | フモニシン |
バツリン | T-2 / HT-2トキシン |
デオキシニバレノール |
ユーロフィンではアフラトキシン類やオクラトキシン等、各種カビ毒の分析を行っております。
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