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グリシドール脂肪酸エステル分析

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グリシドール脂肪酸エステルについて

国際がん研究機関(IARC)によると、グリシドールはグループ2A(ヒトに対しておそらく発がん性がある)物質としてリストアップされています。
 グリシドール脂肪酸エステルを摂取すると消化器官においてグリシドール化するという見解もあります。

2018年2月26日、EUは有害物質の最大許容量を定めた規則(EU) No 1881/2006に、グリシドール脂肪酸エステル関連の最大許容量を新たに設定することを発表しました。

また、2023年6月29日には(EU) 2023/1329にて、脂肪酸のポリグリセロールエステル (E 475) およびポリリシノール酸ポリグリセロール (E 476)が、 2023年7月7日には(EU) 2023/1428にて、グリセリン脂肪酸エステル(E 471)における有害物質の規制値を新たに発表しました。その中に、グリシドール脂肪酸エステルについても新たな基準値が設けられております。

 

 

グリシドール脂肪酸エステル (グリシドール等量)に対する最大許容量

対象となる食品/油 最大許容量[μg/kg]
最終消費者向けに市場に置かれる製品、もしくは食品の原材料に用いられる、植物性油脂、魚油やその他の海洋生物由来の油
ただし、下記カテゴリに該当するものとヴァージンオリーブオイルは除く
1,000
乳児用食品及び乳幼児向けの穀類ベースの食品の製造に用いられる、植物性油脂、魚油やその他の海洋生物由来の油 500
固体の、粉ミルク、フォーローアップミルク、乳幼児向けの特別医療目的用食品 50
液体の、粉ミルク、フォーローアップミルク、乳幼児向けの特別医療目的用食品 6.0

*2021/08時点の参考情報。最新情報はEUホームページ等でご確認ください。

 

ユーロフィンの分析サービス

    • ドイツの専門ラボにて、油脂のグリシドール脂肪酸エステルの分析を実施しております。
    • 3-MCPD脂肪酸エステルとグリシドール脂肪酸エステルの両方を遊離3-MCPDへ変化させた値から、3-MCPD脂肪酸エステルのみを遊離3-MCPDへ変化させた値を引いて、グリシドール由来の3-MCPD総計の値を求めます。
      • その後、係数をかけてグリシドール等量を計算値として報告する試験になります。
    • 試験の性質上、3-MCPD脂肪酸エステルと同時にご依頼可能となっております。
    • 油脂を原料にした加工品(脂質分1%以上のもの)状態でも分析を受託可能な場合がございます。ご希望の際は加工品の詳細をご連絡ください。

 

 検体必要量や納期、価格につきましては最下部の "お問い合わせ" フォームよりお気軽にお問い合わせください。

 

3-MCPD脂肪酸エステル、ダイオキシン類・PCB類の分析をご検討の際は、下記ページをご確認ください。

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