ヒトミルクオリゴ糖(HMO)分析
ヒトミルクオリゴ糖(HMO)について
ヒトミルクオリゴ糖(HMO:Human Milk Oligosaccharide)は、ヒトの母乳に含まれるオリゴ糖の総称で、ラクトース、脂質に次いで3番目に多い固形分です。現在、約250種類のHMOが存在することが分かっております。
HMOは、赤ちゃんにとって重要な栄養素であることに加えて、腸内フローラの維持など様々な有益作用も報告されています。
欧米ではHMOの有益な作用に着目し、母乳の組成により近い乳幼児用ミルクや成人用栄養補助食品の開発が始まっております。
欧米のユーロフィンでもHMOの定量試験法への研究に積極的に取り組んでおります。
分析可能なHMO
ユーロフィンで分析できるHMOは下記のとおりです。
分析可能なヒトミルクオリゴ糖(HMO) | |||
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分析項目 | 日本 | オランダ | アメリカ |
2'-Fucosyllactose/2'FL | 〇 | 〇 | 〇 |
3’-Fucosyllactose/3’FL | 〇 | 〇 | 〇 |
3’-Sialyllactose/3'SL | 〇 | 〇 | 〇 |
6’-Sialyllactose/6'SL | 〇 | 〇 | 〇 |
Lacto-N-tetraose/LNT | 〇 | 〇 | 〇 |
Lacto-N-neotetraose/LNnT | 〇 | 〇 | 〇 |
3’-Galactosyllactose /3’-GL | 〇 | 〇 | |
4’-Galactosyllactose /4’-GL | 〇 | 〇 | |
6’-Galactosyllactose /6’-GL | 〇 | 〇 | |
3'-N-glycolylneuraminyllactose /3’-NGc-SL | 〇 | ||
6'-N-glycolylneuraminyllactose /6’-NGc-SL | 〇 |
*定量下限値は検体によって異なります。
*オランダでは一部の検体において、Difucosyllactose/DFLやlacto-N-tetraose II / LNTIIの分析も可能です。
ユーロフィンの分析サービス
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- 分析費用:お問い合わせください
- 納期:各ラボ受領後10~14営業日
- 必要検体量:100~250g程度
- 参照分析法:AOAC法
- 対応検体:お問い合わせください
ユーロフィンでは、乳幼児製品向け低LOQの有害物質分析も受託しております。
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